植物、昆虫、学びを共有 小学生向け学習アプリ開発 八王子の東京工業高専が2年連続最優秀賞独占

2020年11月6日 07時13分

システムを開発した藤巻さん(中)ら=八王子市の東京高専で

 東京工業高等専門学校(八王子市)の学生チームが開発した小学生向けの学習システム「ぷらんとこれくしょん」が、全国高専プログラミングコンテストの課題部門で最優秀・文部科学大臣賞を受賞した。システムを使えば、各自が調べた植物や昆虫を、タブレット端末などを通じて確認し合える。児童一人ずつに端末が与えられる国の「GIGAスクール構想」に適した実用性が高く評価された。(布施谷航)
 開発チームは、リーダーの藤巻晴葵(はるき)さん(17)ら情報工学科二、三年生の五人。今年の課題は「楽しく学び合える」。プログラミング教育の必修化を踏まえ、子どもたちが楽しく学び合える場を提供する作品がテーマとなった。
 チームは、小学生のころの絵日記に着想を得て、今年七月から本格的に開発に着手した。タブレット端末で植物や昆虫を撮影すると自動で名前を特定し、地図上に表示するシステムを作り上げた。撮影日時や気温、湿度なども同時に記録されるほか、メモ機能も設け、子どもたちの感想も記録できるようにした。
 強力な助っ人となったのは近くの椚田(くぬぎだ)小学校の三年生。新型コロナウイルス感染症が広がり、会える日はわずかだったが、システムを使って校内の植物や昆虫を調べた子どもたちや先生からの指摘を改良に生かした。「操作のしやすさはもちろん、平仮名を多用するなどした」と藤巻さん。子どもたちに寄り添った開発作業は新鮮だったという。
 「魚も調べたい」「花だけでなく、木にも使えたらいい」と、子どもたちからは大好評。担任の先生からも「教育委員会の許可が得られれば、すぐにでも使える」と太鼓判を押されたという。藤巻さんは「システムを使えば、全国の子どもたちが植物の植生や昆虫の分布などを比較し合える。広く活用してもらえたらうれしい」と話していた。
 今年の全国高専プログラミングコンテストでは、自由部門でも同校のチームが開発したフィットネスアプリ「Kiseki Sketch」が最優秀・文部科学大臣賞を受賞。同校は二年連続でコンテスト最優秀賞を独占した。

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