バイデン氏が当選確実に「国として団結する時だ」と声明 トランプ氏は「終わりには程遠い」 <アメリカ大統領選>

2020年11月8日 05時27分
5日、米デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領=AP・共同

5日、米デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領=AP・共同

  • 5日、米デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領=AP・共同
 【ワシントン=金杉貴雄】米大統領選は7日午前(日本時間8日未明)までの開票集計の結果、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)が共和党候補のドナルド・トランプ大統領(74)を破り、勝利した。米主要メディアが伝えた。バイデン氏が同日、東部ペンシルベニア州を制し、選挙人の獲得数が勝利に必要な全体の過半数270人を上回った。
 当選が確定すれば、バイデン氏は史上最高齢で第46代大統領に就任する。また、カマラ・ハリス上院議員(56)が女性で初めて副大統領となる。
  バイデン氏は「前例のない障害に直面しても、記録的な数のアメリカ人が投票した。選挙戦が終わった今こそ 怒りと暴力的な言葉遣いを捨てて、国として団結する時だ」と声明を出した。
 バイデン氏は現地時間7日午後8時(日本時間8日午前10時)、地元デラウェア州ウィルミントンで記者会見する。
 トランプ氏は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で激増した郵便投票で不正があったと主張し、敗北を認めず法廷闘争に持ち込む考えを示している。現地メディアによると、トランプ氏は米メディアが「バイデン氏勝利」と報じた際にホワイトハウスを離れて、バージニア州でゴルフをしていたが、急きょホワイトハウスに向かった。トランプ氏は「終わりには程遠い」と表明した。

◆ラストベルトの激戦州制す

 バイデン氏は、勝敗のかぎを握るとみられていたラストベルト(さびついた工業地帯)の激戦州、東部ペンシルベニア、中西部ミシガン、ウィスコンシンの3州で全て勝利した。
 ラストベルトの3州は前回大統領選で白人労働者の支持を受けたトランプ氏が、いずれも得票率差1%未満の僅差で勝ち、当選の原動力となった。バイデン氏は今回、全て奪い返すことで勝利を引き寄せた。
 また米主要メディアによると、バイデン氏はネバダ州でも勝利した。

◆分断から融和、米国第一主義から国際協調へ

 バイデン氏は選挙戦で、トランプ氏の新型コロナウイルス対応や人種差別問題への取り組みを批判。分断が深まる米国の融和を訴えた。国内産業保護や地球温暖化対策のための巨額インフラ投資などを公約した。
 外交ではトランプ氏の米国第一主義を転換し、国際協調と同盟国との関係重視を唱えている。
 トランプ氏は6日、ツイッターで「私は合法的な投票なら簡単に勝利する。(開票所で陣営の)監視員が任務を許可されなかったので、集計された票は違法投票だと判断する必要がある」と主張した。
 5日夜のホワイトハウスでの記者会見では「遅れてきた票を数え、選挙を盗もうとしている」と郵便投票は不正だとの考えを強調。「民主党は途方もない汚職と詐欺が起こっている郵便投票を行った」と訴えたが、根拠は示さなかった。
 今回の大統領選では、期日前投票を行った有権者が1億人を超えその3分の2が郵便投票で、いずれも過去最多。開票は投票が行われた3日夜から始まったが、大量の郵便投票の集計に時間がかかっていた。
 選挙人は12月14日に各州で集まり、それぞれの州の選挙結果に基づき投票。1月6日に連邦議会で集計され、新大統領の当選が正式決定する。だが、トランプ氏は不正を訴え、争いを連邦最高裁まで持ち込む考えを示していて、混乱する恐れもある。

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