木更津駐屯地 オスプレイ初の試験飛行 「暫定配備、撤回を」 地元住民ら反対の声

2020年11月7日 08時00分

オスプレイの試験飛行を受け、抗議活動を行う人たち=木更津市で

 陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが六日、暫定配備先の木更津駐屯地(木更津市)で初めて行った試験飛行。大きなトラブルもなく終わったが、駐屯地の近くでは、地元住民らが「オスプレイはいらない」と暫定配備反対の声を上げた。(山田雄一郎、山口登史)
 午前十時半、エンジンを始動させたオスプレイは翼を激しく回転させ、駐屯地内にいた記者の全身に振動が伝わった。東から西へゆっくり移動し、午前十時四十五分ごろ、垂直に上昇し、十分間のホバリングを開始。水平姿勢を保ったまま、機体を前後に動かすこともあった。はるか上空には旅客機が何度も行き交った。試験飛行は午前十一時ごろ終了した。
 今回試験飛行したのは七月に到着した二機のうち一機目。二機目の試験飛行について、オスプレイを運用する輸送航空隊の不破悟隊長は「そう遠くない時期にしたい」と語った。
 当初は九月に試験飛行を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で米国からの資機材輸送などに影響が出ていた。
 駐屯地周辺では地元の住民団体などが飛行の中止や暫定配備の撤回などを求め、抗議活動を行った。
 オスプレイが地面から浮き上がると、木更津駐屯地の周辺には「ゴー」という重低音が響き渡った。「日本の空にオスプレイいらない」「暫定配備、撤回を」などと集まった約百人がシュプレヒコールを上げた。
 初めて抗議に参加したという主婦の亀井たか子さん(68)=同市=は「想像以上に音が大きくてびっくりした。これから先、事前の告知もなく、近くの空を飛び回ると考えただけで恐ろしい」と声を震わせた。
 抗議活動への参加を呼び掛けた同市の住民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」の野中晃事務局長(80)=同市=は「日本人がオスプレイを操縦して飛行する日がついに来てしまった。戦争ができる国になる第一歩であり、とても残念だ」と話した。

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