富士山独り占め 職場の同僚とキャンプ場 富士宮に来春オープン

2020年11月7日 08時30分

キャンプ場予定地から見た富士山=いずれも静岡県富士宮市で

 「富士山を間近に眺めながら、ちょっとぜいたくな時間をすごしませんか?」−。静岡県富士宮市でエコツーリズム開発支援会社「一般社団法人エコロジック」を営む新谷雅徳(しんたにまさのり)さん(52)が呼び掛けている。新谷さんは来春、同市内に職場の同僚ら少人数グループ向けのプライベートキャンプ場を開く。(松本観史)
 JR身延線富士宮駅から車で三十分ほど走った同市の白糸の滝に近い約二千五百平方メートルの土地がキャンプ場「マウントフジ里山バケーション」の予定地。富士山が本当に大きく見える。周囲に電線がなく、まさに独り占め状態だ。
 地域の魅力を観光客に伝えると同時に環境と文化の保全を図るエコツーリズム普及のため、新谷さんは長年、世界中を飛び回ってきた。ここ数年は地元・富士宮に腰を落ち着け、主にインバウンド(訪日客)向けに富士山火口トレッキングや地域の和菓子屋、酒蔵などと連携して行うエコツアーを実施。今夏予定されていた東京五輪の追い風もあって、今年二月ごろまでは予約がどんどん入っていた。
 しかし、新型コロナウイルスの出現によってインバウンド需要は蒸発。それでも新谷さんは「もともと二年ほど前から地元の里山に宿泊施設を持ちたいと考えていた。コロナのおかげでその位置付けを明確にする時間ができた。日本人をターゲットにした質も満足感も高い観光のことです」と話す。

2017年9月、白糸の滝で外国人エコツアー参加者に語りかける新谷さん(右)

 これまで宿泊は手掛けてこなかったが、ここに泊まれば、早朝が美しい田貫湖や白糸の滝を案内したり、そば打ちの時間がゆったり取れるなどのメリットがある。
 宿泊客の主なターゲットはワーケーションを行う職場の同僚や、友人など少人数グループ。ワーケーションといっても、富士山の近くでパソコンにかじりつくことではない。新谷さんは自然豊かな環境でリラックスして仲間とキャンプすれば、チームワークが高まる「コーポレート・リトリート」の考え方を基礎にしている。
 「富士山を見ながら語り合えば、企業にとってもいいアイデアが出てくると思う」
 キャンプ場に泊まるのは多くて十五人ほどで、一人一泊エコツアー付きで三万円から。いずれインバウンド需要も戻ってくるはずだ。
 「ぼくは、このキャンプ場で日本人と外国人が語り合う姿を見てみたい。創造的で、刺激的な国際交流の場になればうれしいですね」
 詳しくは、十日以降に、日本語サイトsatoyama-vacation.comを参照。問い合わせは=メールinfo@ecologic.or.jp=へ。

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