サクラタウン全面開業 所沢市長「文化の土壌耕す」 妖怪の企画展も始まる

2020年11月7日 08時02分

アーティストが描いた妖怪絵巻が展示された「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」=所沢市で

 出版大手KADOKAWAと所沢市が計画した複合文化施設「ところざわサクラタウン」が六日、同市内で全面開業した。文学や美術、マンガ、アニメなどジャンルを超えた「文化」の発信施設と位置付け、県や市と連携して観光にもつなげる。
 同日に現地であった式典には約三百人が出席。同社の角川歴彦会長は「第二の創業にふさわしい施設を造りたかった。地元の人たちと共生しつつ新しい出版社像、コンテンツ会社像を示したい」とあいさつした。
 同社と所沢市、県の三者は、互いに観光振興や地域活性化を図る協定を締結。大野元裕知事は県などが開催する漫画アニメの祭典との連携を挙げ、「所沢から文化を発信したい」と期待を寄せた。藤本正人市長も「文化の土壌を耕していく」と力を込めた。
 また、中心施設の角川武蔵野ミュージアムでは同日から、博物部門のディレクターで、妖怪研究の第一人者でもある荒俣宏さんが監修した展覧会「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」が始まった。新進気鋭のアーティストが描いた妖怪絵巻や日本各地の妖怪を紹介するコーナーや、珍品コレクターの収集品などが並ぶ。来年二月二十八日まで。
 施設の問い合わせは、ところざわサクラタウン総合案内=電0570(017)396=へ。(飯田樹与)

◆最寄りの東所沢駅 本と本棚のイメージに

本と本棚のイメージに一新されたJR東所沢駅の駅舎=所沢市で

 ところざわサクラタウンの全面開業に合わせ、最寄りのJR東所沢駅の駅舎前面部が、本と本棚をイメージしたデザインに一新された。アルミ製の木調素材を使い、同日から夜間ライトアップ(午後四時〜翌午前八時)も始まった。
 駅舎内のコンコースもリニューアルし、木調素材を各所に配置。同駅がある武蔵野台地の木立の木漏れ日をイメージした壁画(幅約二十八メートル、高さ約三メートル)も新設された。JR東日本の担当者は「サクラタウンの玄関口として認知していただければ」と話した。(加藤木信夫)

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