家飲みに「将門(まさかど)麦酒」 柏市の醸造所が商品化 我孫子市が酒類初の「ふるさと産品」に

2020年11月8日 07時18分

我孫子市ふるさと産品に選ばれた「将門麦酒」=我孫子市役所で

 平安時代の豪族で、関東一円に武勇伝を残す平将門(たいらのまさかど)にあやかり、柏市の家族経営のブルワリー(ビール醸造所)が黒ビール「将門麦酒」を商品化した。将門の印象通り「力強く優しい」味わいで、手賀沼対岸の我孫子市が酒類では初の「ふるさと産品」に選んだ。(堀場達)
 二〇一七年十二月に地ビールレストランを開いた柏市の有限会社こまいぬが、製造・販売元。社長の丹羽文隆さん(62)を、ビール造りや料理を担当する息子たち、妻が支えている。地元で採れた麦やホップ、果実などを原料にしたクラフトビールが評判だ。
 将門麦酒は、創業間もないころからの定番メニューだが、店内での提供が中心で、瓶詰は持ち帰り用だった。コロナ禍で「家飲み」を求める愛好者に向け、今年に入って、瓶詰の製造を本格化させ、近隣の小売店、飲食店に卸し始めたり、インターネット通販に乗り出したりした。
 丹羽さんの次男で、営業部長の岳悠(たけひろ)さん(33)は命名理由を明かす。「子どものころから憧れ、東葛地域にゆかりの将門と、イメージぴったりのビールを醸造できたから」
 将門麦酒のアルコール度数は通常より高めの7・5%。力強いコク深さとスッキリ感を併せ持ち、岳悠さんが将門に対して抱く人物像「武勇に秀でながらも民衆を深く思いやる」をほうふつさせる仕上がりになったという。
 平将門は現在の茨城県坂東市付近を拠点としていたが、北総地方を中心に千葉県内各地を勢力圏に置いていたと考えられ、東金市で出生したとの伝説もある。我孫子市内では「将門神社」「将門の井戸」などが、ゆかりの場所として語り継がれてきた。
 ふるさと産品は土産、贈答品として活用してもらおうと、同市が地元なじみの商品を選定している。将門麦酒は酒類初で、二十六品目目としてラインアップされた。税込み小売価格は三百三十ミリリットル入りで一本六百三十円。市内では農産物直売所あびこんなどで扱っている。

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