横浜市、公営ギャンブルは「害悪」発言削除前の動画に差し替え 「信頼損ねる行為だった」

2020年11月10日 06時00分
IRを巡る発言が削除された合同部会の一場面=横浜市のホームページから

IRを巡る発言が削除された合同部会の一場面=横浜市のホームページから

  • IRを巡る発言が削除された合同部会の一場面=横浜市のホームページから
 横浜市が新たな劇場整備を巡り設置した有識者会議の様子を記録した動画から、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関連した委員の発言を削除して公開していた問題で、市は9日、「市民の信頼を損ねる行為だった」とし、削除していない動画を公開した。(丸山耀平)
 市は5日、10月26日に開かれた「横浜市新たな劇場整備検討委員会基本計画・管理運営検討合同部会」の動画を公開。委員の藤野一夫神戸大大学院教授が「IRのようなものよりはるかに劇場は人間的なプロジェクトだと思う」「民主主義的な考え方、行動が十分根付いた成熟した社会にとって公営ギャンブルは必要悪ではなく害悪」と発言した部分を削除していた。
 市は9日、削除していない動画をホームページで公開し、「削除していないものに差し替えました」と明記した。発言を削除する方針だった議事録も、委員と相談し、発言を残す方向で検討しているという。
 市の尾仲富士夫・芸術創造本部室長は「多様な意見がある中で安易に発言を削除したことは軽率で、市民の信頼を損ねる行為だった」と説明。「信頼を高めていくため、取り扱いが曖昧だった動画の位置付けをしっかり検討し、再発防止に努めたい」と話した。
 藤野教授は本紙の取材に「透明性を確保した状態で動画を公開する必要があり、(復元は)評価できる。公正に議論していることを市民に知ってもらいたい」と述べた。

関連キーワード

PR情報

神奈川の最新ニュース

記事一覧