「県民会館」「ぐんまちゃん家」…県有7施設「必要性低い」 あり方見直し委 中間報告書を公表

2020年11月10日 07時47分

中間報告で「維持の必要性は低い」とされたベイシア文化ホール(県民会館)=前橋市で

 県は行財政改革の一環として、前橋市のベイシア文化ホール(県民会館)、東京・銀座の「ぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家(ち))」など県有十施設のうち、七施設を「維持の必要性は低い」とする中間報告書をまとめた。ただ、文化ホールなど県民に愛着のある施設もあり、慎重論も挙がる。県は議論を進めて県議会の提言も踏まえ、来年二月に結論を出す見込み。(池田知之)
 報告書をまとめたのは、外部の有識者らでつくる「県有施設のあり方見直し委員会」。一月に初会合を開き、県支出の大きさ、多額の改修費の必要性、民間活力の導入、利用状況などの観点から、調査や聞き取りをしてきた。
 他に中間報告で「必要性は低い」と判断したのは、前橋市のカネコ種苗ぐんまフラワーパーク、富岡市の県立妙義青少年自然の家、渋川市の森林学習センター、邑楽町の緑化センター、榛東村の県ライフル射撃場。
 文化ホールは「人口が同規模の他県に比べ、県全域にホールが多い」として、県が高崎市に建設した大型集客施設「Gメッセ群馬」や各地のホールで代替できると判断した。
 ただ、文化ホールは一九七一(昭和四十六)年の開館で老朽化は進むが、県民の文化活動の拠点としても親しまれてきた。県議会の行財政改革特別委員会の岩井均委員長は「行財政改革の一環だが、県有施設としての必要性も捉えるべきだ。県議会で議論を進めたい」と慎重だ。十二月には提言を県に示す方針。
 県の情報発信や県内産品を販売するぐんまちゃん家は、「新型コロナウイルス感染症の影響で今後の来場者増を見込むのは難しい」「ネット販売でも対応できる」などとした。フラワーパークは民間移管が検討課題とした。
 一方で「必要」としたのは、渋川市の県総合スポーツセンター伊香保リンク、前橋市の関水電業敷島プール(県立敷島公園水泳場)、同市の県立図書館。伊香保リンクと敷島プールは収支改善などを求めた。県立図書館は「前橋市立図書館とのサービス重複を解消するべきだ」とした。

◆県と前橋市 施設活用の検討チーム発足

プロジェクトチームについて会見する山本一太知事(左)と山本龍前橋市長=県庁で

 県と前橋市は、それぞれ保有する施設や土地を有効活用するため、共同で検討するプロジェクトチームを設けた。県有公共施設の3分の1が市内にあり、用途が重なる施設を集約して行政のスリム化を図る。
 「県有施設のあり方見直し委員会」の中間報告で対象とした10施設の中では、ベイシア文化ホール(県民会館)や県立図書館など4施設が市内にある。チームは、4施設を含む公共の施設と土地について、人口減や少子高齢化などを踏まえて議論を進める。
 県庁で記者会見した山本一太知事は「ゼロベースで進める」、山本龍市長は「検討対象とする施設や土地は今後の協議の中で選定する」と述べ、具体的な施設は明言しなかった。(池田知之)

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