<座間事件裁判>8、9人目も「殺害承諾なかった」検察側の主張に弁護側は反論

2020年11月10日 20時10分
 神奈川県座間市の男女9人殺害事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が10日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であり、8、9人目の被害者に関する審理が始まった。事件全体を含めて4度目となる冒頭陳述で検察側は「殺害に承諾はなかった」と主張。弁護側は「承諾がなかったと言うには疑問が残る」と反論した。
 被害者を3グループに分けたうちの最後の2人で、8人目は横浜市の女性=当時(25)、9人目は東京都八王子市の女性=同(23)。ともにツイッターに「死にたい」などと投稿して白石被告と知り合い、2017年10月に殺害された。
 検察側は「被害者2人は、白石被告が性的暴行して殺害し、所持金を奪おうと決意していたことを知らず、同意や承諾はしていない」と述べた。弁護側は「2人は死ぬ目的で白石被告宅に行き、死を実現させた」とした。
 続く証人尋問で、横浜市の女性の母親は「事件前、娘は10月末にハロウィーンパーティーをしようねと言っていた。自分から死のうとすることはないと思う」と証言した。「結婚して子どもを産みたい、パソコンの資格を取りたいなどの夢もあった。娘の未来を奪った白石被告は許せない。自分の命に代えても償ってほしい」と声を震わせた。
 9人の被害者は「死にたい」とツイートするなどしており、殺害の承諾の有無が争点。被告本人と検察側は承諾を否定し、弁護側は承諾殺人罪の適用を主張している。(林朋実)

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