バイデン氏「米国は戻ってきた」温暖化対策会議に出席へ 英独仏首脳らと電話協議

2020年11月11日 18時19分

10日、米デラウェア州ウィルミントンで記者会見するバイデン前副大統領=ロイター・共同

 【ワシントン=金杉貴雄】米大統領選で勝利した民主党のバイデン前副大統領は10日、欧州各国首脳と電話で協議した。ジョンソン英首相からは、来年11月に英北部で開催予定の地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)への招待を受けた。バイデン氏は前向きとみられ、同日の記者会見で「(各国首脳に)『米国は戻ってきた』と伝えた」と宣言。同盟国との関係再構築に尽力する方針を鮮明にした。
 バイデン氏は、地球温暖化対策に逆行していたトランプ政権の方針を転換し、国際枠組み「パリ協定」への復帰や2050年までの二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを公約している。
 ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領、アイルランドのマーティン首相とも相次いで電話で協議。新型コロナや経済、イラン核問題などを巡り意見交換し、国際社会の課題に協力して対応していく姿勢を示した。

◆負け認めないトランプ大統領を「恥ずかしいこと」と批判

 一方、トランプ氏は10日も「人々はこの不正選挙を受け入れない」などとツイッターに投稿し、大統領選の敗北を認めない考えを強調した。陣営は東部ペンシルベニア州などで訴訟を起こしている。
 最側近のポンペオ国務長官は10日の記者会見で、バイデン氏への政権移行について問われ「トランプ政権2期目へ円滑に移行する」と主張し、トランプ氏に同調した。バイデン氏は同日、政権移行手続きが拒否されても大きな影響はないとしつつ、トランプ氏が敗北を認めないのは「恥ずかしいことだ」と批判した。
 米国防総省では10日、エスパー国防長官が前日に解任されたのに続き、アンダーソン国防次官代行(政策担当)ら高官3人が辞任した。米メディアによると、トランプ氏周辺から辞任圧力があったという。
 後任にはトランプ政権の政治的方針に忠実な人物が任命された。米軍を司る国防総省の混乱を懸念する声が出ている。

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