「LGBT差別は存在しない」問題発言の春日部市議 謝罪も撤回もせず

2020年11月11日 20時28分

「市内には問題がある差別は存在しない」と主張する井上英治市議

 埼玉県春日部市議会で性的少数者(LGBTなど)への差別撤廃やパートナーシップ制度導入を求める請願が出されたことについて、9月議会で「同性婚など憲法違反の実現が狙い」などと発言した井上英治市議(71)=無所属=が11日、市役所で報道陣の取材に応じ「(性的少数者を)差別するつもりはない」と述べた。謝罪や発言の撤回もしないとした。
 井上氏は議会での発言と同様、性的少数者に関する相談が行政の窓口に少ないとの理由で「市内には問題がある差別は存在しない」と主張した。
 発言撤回を求め抗議している当事者の支援団体「レインボーさいたまの会」の加藤岳代表は「議員の資質が疑われる発言で、議員辞職を求めたい。市や市議会の姿勢も問われている」と話した。
 請願は井上氏だけが反対し、採択された。発言が報じられた後の10月、佐藤一議長は「不快な思いをされた方におわびする」とのコメントを出したが、発言取り消しは規則で会期中のみ認められ、既に閉会しているため難しいとした。
 市は「相談の有無にかかわらず性的少数者は社会の中で困難を感じていると認識している」とし、市民への啓発を引き続き進めるとしている。(近藤統義)

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