<華宝塚>骨太で懐深い男役に 一之瀬航季(花組)

2020年11月12日 07時41分
 大和和紀(やまとわき)の人気少女漫画を舞台化した花組公演「はいからさんが通る」(十五日まで、東京宝塚劇場)は、陸軍少尉、伊集院忍(柚香光(ゆずかれい))と活発な女学生、花村紅緒(華優希(はなゆうき))が繰り広げる恋物語。紅緒が職探しで訪れた出版社の若手社員、愛相良雄(あいそよしお)を演じている。
 難問が立ちはだかっても、明るくポジティブに突き進んでいく良雄は自身と「近い部分がある」といい、「今までの役の中で一番自由に演じられます」と舞台に立つ。「人が人を思いやることが描かれ、愛情とやさしさにあふれている」と作品の魅力を語る。
 入団七年目の溌剌(はつらつ)とした男役。七年目までの若手が出演する新人公演では伊集院忍役で初主演予定だったが、コロナ禍で上演できなくなってしまった。「ショックでした」と明かすが、悲観的にならず、良雄のように前を向く。
 小学生のころから母親とサーカスや美術館に行ったり、多様な舞台などを見てきた中で、「絵本の世界が現実になった」ような宝塚の舞台に感激して「ここに入る!」と宝塚を志した。
 休演期間中、「男役としてどこに向かうのか」と自らを見つめ直し、自分らしさをどう出していくかを考えた。そして、「目指すべき男役像がはっきりしました」と言う。「ワイルドで、骨太で懐が深く、包まれていたいと思われる男役」が目標だ。 (山岸利行)

●● 三つの質問 ●●

 (1)無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら?
 −(漫画「ドラえもん」に出てくる)「どこでもドア」。会いたい人に会いに行けます。
 (2)「幸せだなあ」と感じるときは?
 −公演のフィナーレで大階段を下りていくとき。お客さまの笑顔を見ると幸せです。
 (3)1週間休みがあったら何をしますか?
 −パリのモンマルトルの丘にあるサクレクール寺院に行きたい。以前、訪れた際、神聖な空気を感じ、感動しました。
 ※2021年1月28日〜2月7日の花組公演「PRINCE OF ROSES−王冠に導かれし男−」(兵庫・宝塚バウホール)に出演予定。
<いちのせ・こうき>
(1)出身地=千葉県松戸市
(2)出身校=県立柏中央高校
(3)入団年=2014年
(4)愛称=はなこ
(5)趣味=ギター
(6)好きな花=ひまわり

関連キーワード

PR情報