城島リーダー 「民謡魂」熱く NHK司会7年 コロナ禍でも“応援団長”奮闘

2020年11月13日 08時03分
 全国の民謡や郷土芸能を紹介するNHK総合「民謡魂 ふるさとの唄」(随時放送)で、番組スタートから七年間司会を務めているのがTOKIOのリーダー城島茂(49)。一昨年からは稽古を積んでいる三味線の演奏を披露するなど、民謡の魅力を視聴者に届けている。新型コロナ禍でも奮闘を続ける“民謡応援団長”の思いは−。 (聞き手・小原健太)
 −民謡の魅力は。
 四季があり、その土地ならではの気候や土壌、仕事(労働)がある中で民謡は生まれてきました。それぞれに物語があり、風景を感じるんですよね。例えば、横浜には洗濯の際の作業歌があるのですが、これはクリーニング業が興って、洗濯板を使っていたそれまでの洗濯とは違う(西洋式の)洗濯が始まったことで生まれました。歌の始まりが歴史と共にあり、いろいろな人の思いが込められている。番組を通して、僕ら世代や、下の世代に伝えていきたいと思っています。
 −三味線を始めたきっかけは。
 もっと民謡と深く関われないかと考えたからです。(TOKIOで長くやってきた)ギターと同じ弦楽器だからできるだろうと思っていたのですが、稽古を付けてもらうと構え方、弦の押さえ方、弾き方、精神論など全く別物でした。とんでもないことしちゃったな、後に引けないな、と焦りました。音が出るようになっても、師匠の音とは別物。まだまだ精進です。ただ、自分がやることで三味線に興味を持って、民謡の世界に触れる人が出てくればうれしいですね。
 −経験してみて発見したことはありますか。
 三味線を始めたことで、奏者さんのさりげないすごさに気付きました。奏者は(歌手の)後ろに座っているのに、ジャストのタイミングで入ってこられたり、音で山や海を連想させたりと、いつもうなっています。音を出していない、休符に当たる状態の時でも、音が存在しているように感じさせるんです。以前は、指揮者もいないしドラムもないのに(演者同士が)リズムを合わせられることが不思議で仕方なかったのですが、間を呼吸で感じているんだ、というのも体感できました。日本人ならではの世界ではないでしょうか。
 −今は新型コロナウイルスの感染対策で、間をとりづらいのではないですか。
 多くの現場がアクリル板などを使って仕切られていて、声が聞こえづらいのですが、民謡の奏者の皆さんはそんなの関係ないように思います。まさに「あうんの呼吸」で、素晴らしい。番組は全国津々浦々を巡っての収録です。テレビの前で歌を聴いて、全国を旅した気分になってもらえれば幸いです。

◆22日放送は愛知から

公開収録された「民謡魂 ふるさとの唄」=愛知県小牧市で

 「民謡魂−」は全国各地に伝わる民謡をステージショー形式で紹介する公開収録番組。今回(二十二日午後二時十五分、総合で放送)は愛知県小牧市から。東海地方出身の歌手らが地元ゆかりの民謡をホールに響かせ、抽選で選ばれた約二百五十人の観客を楽しませた。
 同県出身の水野詩都子、剣持雄介、馬場清江と三重県出身の松阪ゆうき、駒田早代ら民謡歌手が「一宮機織唄」「木曽節」などを熱唱。東海道の宿場町の名を連ねていく「大津絵飛騨ぶし」では、水野の歌に合わせて日本舞踊西川流四世家元西川千雅(かずまさ)が創作舞を披露して花を添えた。
 舞台セットは赤と金色を基調に、名古屋城を思わせる巨大な金シャチが据えられた華やかな演出。司会の城島はオープニングのテーマソングで三味線のソロパートを奏で、会場を沸かせた。愛知県出身のお笑いコンビ「スピードワゴン」が愛知のものづくり文化を伝えるミニコーナーで登場。寸劇やギャグで観客の笑いを取りながら解説した。
 各地を回る番組は二〇一三年に始まり、月一回程度の放送。新型コロナウイルスの影響で三月以降、無観客で収録したが、十月放送分から公開収録を再開した。

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