「入学で差別」アジア系の訴え退ける ハーバード大訴訟控訴審

2020年11月13日 11時01分

米ハーバード大を歩く学生ら=3月(ロイター・共同)


 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米ハーバード大が入学選考で黒人やヒスパニック系学生を優遇し、アジア系学生を差別しているとアジア系団体が訴えた民事訴訟で、地元ボストンの連邦控訴裁判所は12日、「同大が人種を考慮し過ぎているとは言えない」として訴えを退けた。
 同訴訟は2019年、連邦地裁が「人種を考慮の1つに入れるのは適切だ」として棄却しており、原告が再び敗訴した。ただ、米メディアによると原告は連邦最高裁に上訴する予定。最高裁は先月、トランプ大統領の指名で保守派のバレット氏が判事に就任し、保守派とリベラル派が「5対4」から「6対3」に変化しており、判断が逆転する可能性もある。
 米国の大学は学生の多様性確保のため、黒人など人種的少数派を優遇する積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を取ってきたが、優遇の対象外となるアジア系や白人などから「逆差別だ」などと反発がある。
 トランプ政権は18年、同措置を廃止する方針を決定。今年8月にはエール大に対し、司法省が「公民権法に反してアジア系や白人を入学選考で差別している」と是正勧告を出している。

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