<科学編>薬きかない菌 年8000人亡くなる

2020年1月16日 02時00分

薬剤耐性菌の一種、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の電子顕微鏡(けんびきょう)写真=アメリカ国立アレルギー感染症(かんせんしょう)研究所提供

 ばい菌(きん)をころす薬がきかない「薬剤耐性菌(やくざいたいせいきん)」が体の中で増(ふ)え、亡(な)くなる人が2017年に全国で8000人もいたとの推計(すいけい)を、東京にある国立国際医療研究(こくりつこくさいいりょうけんきゅう)センターの研究チームがまとめました。
 ばい菌は増えるとき、自然に少しずつ性質(せいしつ)のちがった菌が生まれます。薬がきかない菌もその一部で、薬がきく菌にまざって普段(ふだん)から家畜(かちく)や人の体にすんでいます。
 しかし、家畜の病気を防(ふせ)ぐためなどとして、むやみにばい菌をころす薬を使っていると、薬がきく菌はいなくなり、きかない菌ばかりが増えて、他の生き物の体などへ出て行ってしまいます。
 元気な人なら、薬のきかない菌が入ってきても病気にはなりにくいのですが、体の弱った人やお年寄(としよ)りだと命を落とす危険(きけん)もあります。ふだんから薬を正しく使うことが大切なのです。

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