トランプ氏、コロナ放置でゴルフ堪能 1日最多15万人感染、来年まで「空白」の恐れ<アメリカ大統領選>

2020年11月14日 05時50分
 【ワシントン=金杉貴雄】米国で新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大し、1日の新規感染者が12日に過去最多の15万人を超える中、大統領選で敗北が確実となったトランプ大統領は、コロナ対策の発信に関心を示さず放置している。次期大統領の就任式は来年1月20日で、2カ月以上にわたり事実上の空白が続けば、さらに深刻な事態に陥りかねないとの懸念が出ている。

7日、米バージニア州でゴルフを楽しむトランプ大統領(左)=AP

◆コロナは触れずに、ゴルフはプレー

 トランプ氏は12日もツイッターに「不正選挙だ!」などと多数投稿をしたが、大部分が大統領選関連で、感染が急拡大する新型コロナに全く触れなかった。
 3日の投票日以降、記者会見を2度行ったが、根拠なく大統領選の勝利を宣言したり選挙の不正を訴えただけだ。加えて2回にわたってゴルフを楽しんでいる。

◆感染者平均4万人→13万人に急増

 新型コロナ対応の記者会見は一時、自ら連日開いていたが、9月末以降はゼロ。10月中旬以降は、選挙運動で数千人の支持者の多くがマスクを着けずに密集して集まる大規模集会を激戦州などで1日最大5回も行い、コロナの感染拡大防止に関心を全く示さない姿勢が際立った。
 ニューヨーク・タイムズ紙によるとその間、米国の1日の感染者は10月初旬に平均4万人台だったが、現在は平均約13万人に急上昇。入院も死者も、2週間前に比べともに3割以上増加している。民主党のペロシ下院議長は12日の記者会見で「(大統領選の敗北を受け入れ)国民の健康と経済的安全に対応すべきだ」とトランプ氏を批判した。

◆安全保障面でもリスク

 一方で、大統領選で勝利した民主党のバイデン前副大統領は、次期大統領が選挙後に情報機関から通常受ける機密性の高い安全保障情勢の日々の報告を受けられていない。
 トランプ氏が敗北を認めず、政権移行を統括する一般調達局(GSA)が承認していないためだという。これに対し、グラム上院議員ら複数の共和党議員はAP通信に、バイデン氏が報告を受けられるようにすべきだとの考えを示した。ヘーゲル元米国防長官ら元高官など約160人も同日「米国の安全に深刻なリスクをもたらす」と警告した。

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