東京の新型コロナ「第3波」は幅広い地域に感染 新宿、世田谷区は下降 増えたのは…

2020年11月14日 09時55分
 新型コロナウイルスの三たびの感染拡大で、東京都内の発生患者の傾向が「第2波」のピーク時と比べ、幅広い年代や地域に広がっている。感染経路も家庭内が4割を占めるなど変化。無症状者も連日100人を超えるなど増えており、感染状況は多様化している。都の新規感染者報告数は13日に374人となった。(原昌志、岡本太、松尾博史)

◆20代低下、40、50代が増える

 「40代や50代が増え、家庭内の増加につながっていると思われる。日常の感染防止対策が重要だ」
 都の担当者は最近の傾向について、改めて注意を呼びかける。都の速報値を分析すると、472人の最多を記録した8月1日までの1週間では、2187人のうち42%にあたる920人が20代だった。これが今月6~12日には、20代は1885人中437人と23%まで低下。代わって40代が13%から18%に、50代が8%から13%に上昇した。
 感染経路が判明した人の内訳は、21%を占めていた接待を伴う飲食店など「夜の繁華街」関連が3%に激減し、家庭内感染が27%から41%に大きく増加した。外出先で感染し、家庭に持ち込むケースが多いといわれる。経済・社会活動の再開に伴い、旅行や部活動などによるとみられる感染例も生じている。

◆大田、港、練馬、足立区が上昇

 患者の居住地別でも、各地に広がりがみられている。8月1日までの1週間は新宿区と世田谷区がそれぞれ約1割と突出していたのが、今月11日までの1週間では、新宿区は6%、世田谷区は7%に下がった。逆に大田区が3%から7%に上昇し、港、練馬、足立区も5%前後を占めるようになった。
 多摩・島しょ部は都内全体の12%だったのが22%に上昇し、感染者数自体も273人が387人に増えている。
 一方、無症状者の割合が高まっているのも最近の特徴だ。今月11日に104人、12日に101人を数え、10日から3日間の感染者計1003人のうち、27%にあたる268人を占めた。

◆無症状者の割合も倍近くに

 ピーク時の7月28日~8月3日の1週間は2367人のうち331人で14%にとどまっており、比率は倍近くに達する。都の担当者は「症状がなく、濃厚接触者でもなくても『心配だから』と自費診療で検査を受ける例が増えている」とみている。
 都は感染状況について、重症者数などが一定程度にとどまっていることなどから、警戒度は2番目に深刻な「感染が拡大しつつある」として最高レベルには上げていない。ただ都幹部は「今は医療機関が機能しているが、目詰まりを起こしたら一気に局面が変わる」と警戒感を漏らす。

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