渋沢栄一 91年の歩み振り返る 北区の史料館リニューアル 19日から公開

2020年11月14日 07時15分

講演する渋沢栄一(1927年) =渋沢史料館所蔵

 北区ゆかりの実業家渋沢栄一(1840〜1931年)の生涯や手がけた事業などを紹介する「渋沢史料館」(西ケ原2)がリニューアルし、19日から一般公開される。日本経済の礎を築いた渋沢は今年生誕180年で、来年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公。その人物象を知ることができる内容となっている。 (砂上麻子)
 渋沢栄一記念財団が運営する史料館は一九八二年、区内の飛鳥山公園にあった渋沢の旧邸跡に開館。いずれも大正期の建物で、書庫として建てられた「青淵(せいえん)文庫」と、洋風茶室「晩香盧(ばんこうろ)」と共に一般公開されていた。昨年九月から工事のため休館し、今年三月に再開予定だったが、新型コロナの影響で延期されていた。

渋沢の書(奥)が展示されている青淵文庫の閲覧室 =いずれも北区で

 リニューアルで、渋沢の九十一年の生涯を年齢ごとにたどる「展示ユニット」を設置。埼玉県深谷市で誕生、使節団の一員としてパリ万博を訪れたことや、約五百の企業を創設、育成した業績を、数多くの資料や直筆の手紙、写真などで紹介している。
 また、渋沢の人生に大きな影響を及ぼした十五代将軍徳川慶喜との交流を振り返るコーナーもある。
 「青淵文庫」では、渋沢が講演会、演説で語った言葉を新たに常設展示し、渋沢の活動の根底に触れられる。ステンドグラスが美しい閲覧室には渋沢の書が飾られた。
 井上潤館長は「自分だけでなく相手のことを思いやった渋沢の精神世界を知ってほしい」と語る。
 新型コロナの感染予防のため来館は事前予約制。史料館の公式ホームページから予約する。開館日は火、木、土曜日。午前十時半と午後二時から、一日二回の入れ替え制。
 問い合わせは渋沢史料館=電03(3910)0005=へ。

リニューアルした渋沢栄一史料館


関連キーワード

PR情報

東京の最新ニュース

記事一覧