幻の将軍、紙芝居にお成り 慶喜の異母弟・昭武 松戸・戸定邸で初披露

2020年11月15日 07時37分

紙芝居を演じたヤムちゃんと原案を手掛けた小川滋子学芸員=松戸市の戸定邸で

 来年のNHK大河ドラマの主人公・渋沢栄一への注目が高まる中、松戸市は、渋沢に大きな影響を与えたとされる十五代将軍・徳川慶喜の異母弟・昭武(あきたけ)を描いた紙芝居「幻の将軍 徳川昭武」を制作した。渋沢の命日の十一日、昭武が明治以降に居住した同市の戸定邸(国指定重要文化財)で初披露された。昭武は一八六七年、将軍慶喜の名代としてパリ万博に参加し、渋沢が随行した。
 紙芝居は昭武の生涯をつづった内容。パリ万博で渡欧しフランスに留学。倒幕で帰国し、水戸藩主を経て隠居の地である戸定邸に住まうまでを、八つ切りサイズ十枚の絵で紹介する。原案は戸定歴史館の小川滋子(ふさこ)学芸員が手掛け、所蔵の資料写真を参考に株式会社漫画家学会が作画した。
 発表会は昭武を知るイベントの一つとして行われ、口演はプロの紙芝居集団「渋谷画劇団」のヤムちゃん(本名・山田一成)が担当。松戸手作り甲冑(かっちゅう)愛好会が紙素材で作った甲冑をまとって熱演した。紙芝居は途中にクイズを出題する場面もあり、演者と対話を楽しめる工夫も施されている。
 小川学芸員は「年長さんから小学校低学年を対象に戸定邸や昭武を知ってもらいたい、良いイメージを持ってもらいたいという思いから構想をあたためた」と説明。小学校の社会科見学などで活用していくという。 (牧田幸夫)

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