4年後に向けた決起集会? トランプ氏支持者が首都に集結

2020年11月15日 20時07分

◆反トランプグループと衝突で1人重傷

 【ワシントン=岩田仲弘】米大統領選で、敗北を認めないトランプ大統領(74)の法廷闘争を支援する大規模集会が14日、首都ワシントン中心部で開かれた。米メディアによると、一部の参加者がトランプ氏を非難するグループと衝突し、1人が背中を刺されて重傷を負ったほか、少なくとも20人が逮捕された。

14日、米ワシントンで「(選挙を)盗むな」と訴えるトランプ・サポーター=いずれも岩田仲弘撮影

 参加者数千人は一様に「(選挙を)盗むな」などと声を上げたが、1日限りのイベントには「打ち上げ」感も漂った。トランプ氏も訴訟に展望があるわけでなく、4年後の大統領選出馬を視野に入れ始めたとの見方が広がり始めている。
 「USA、USA!」「あと4年!」。市中心部には昼前から「米国を再び偉大に」などの旗やサインを手にした数千人規模(ワシントン・ポスト紙)の支持者らが続々と集まった。

◆トランプ氏本人も車列で通過

「WOMEN FOR TRUMP」の大きな旗を掲げるショーナ・ブラスキーさん

 ラストベルト(さびついた工業地帯)の激戦州、中西部ミシガンから参加した会社役員ショーナ・ブラスキーさん(36)は「統計的に数字が合わないのはおかしい。もちろんトランプがいいに決まっているけど、もしバイデン(前副大統領)が大統領になっても、正しい集計を出しておくことが必要だ」と主張。東部コネティカット州から来た高校教員のジョン・スミスさん(50)は「今回の選挙は不正に操作されたと思う。トランプ氏がもし4年後に出馬するなら100パーセント支持する」と強調した。

ジョン・スミスさん(左)と息子

 トランプ氏は、デモ隊の前を車列で通過。声援に笑顔で応え、支持者が広場を埋め尽くした空からの映像を引用してツイッターに「何十万人が支援している。彼らは不正で腐敗した選挙を許さない」と書き込んだ。

◆相次ぎ訴訟も望み薄

 しかし、バイデン氏に対する訴訟で勝つ見通しは暗い。AP通信によると、少なくとも17件の訴訟を起こしているが、「トランプ陣営の監視員が郵便投票が不正に行われた場に立ち会えなかった、などといった集票数の変化に影響しない内容が大部分」という。
 訴えの棄却も相次ぐ。ニューヨーク・タイムズ紙によると、勝敗を決した激戦州ペンシルベニアの訴訟を担う弁護団は、訴えを取り下げる方針を明らかにした。
 また、トランプ陣営が支持者に訴訟支援として繰り返し呼び掛けている献金は、トランプ氏側が選挙後に登録した政治団体に送られる仕組みになっている。このため米メディアでは、トランプ氏は4年後に再出馬する方針を決め、発表のタイミングを探っているとの見方が出ている。

PR情報

米大統領選2020の最新ニュース

記事一覧