昨秋の台風19号で浸水被害 川崎市市民ミュージアム 等々力緑地外への移転で一致

2020年11月17日 07時35分

休館中の市民ミュージアム=川崎市中原区で

 昨年十月の台風19号で地下収蔵庫が浸水した川崎市市民ミュージアム(中原区)の今後のあり方を検討する有識者会議の第三回会合が十六日開かれた。被災リスクを避けるため、現在の等々力緑地の外に移転し、収蔵庫と展示室は基本的に同じ施設で整備することが望ましいとする意見で一致した。
 会合では、市の担当者が収蔵庫と展示室を分散整備した場合、輸送に伴う作品の破損リスクやコスト、業務負担の増大が見込まれると説明。他方、委員からは「収蔵品は増え続けて必ず容量の限界が来る。首都直下地震のリスクも考えれば、収蔵と展示の分散整備も可能性として残した方が良い」との指摘もあり、次回会合で検討を続ける。
 また約千八百六十人の市民から回答が寄せられたアンケートの結果も示され、休館前のミュージアムに行ったことがある人は37%にとどまることが分かった。行ったことがない理由は「具体的に何があるかわからない」が54%を占めて多く、次いで「行きにくい場所にある」が37%と続いた。
 今後のミュージアムにあると良いと思う展示については、博物館・美術館とも「川崎市ゆかり」の文化財や作家・作品を求める声が複数回答で四割を超えたほか、子ども向けプログラムやリラックスできる空間を求める声も多く上がった。 (安藤恭子)

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