トランプ氏、敗北認識で残り任期にレガシーづくり? イラン核施設の攻撃案を要求か 米紙報道 

2020年11月18日 05時50分

13日、米ワシントンのホワイトハウスで発言するトランプ大統領=AP

 【ワシントン=金杉貴雄】米紙ニューヨーク・タイムズは16日、トランプ米大統領が12日のホワイトハウスでの政権幹部との会議で、イランの核施設を攻撃する選択肢があるかどうか尋ねたと報じた。トランプ氏はアフガニスタンなどの駐留米軍の追加撤収も検討中という。大統領選での敗北を認識しつつあるため、性急な政治的遺産(レガシー)づくりに走っていると懸念の声が出ている。

◆側近は「大規模な紛争にエスカレートする」と反対

 同紙によると、ホワイトハウスでの会議でペンス副大統領、ポンペオ国務長官、ミラー国防長官代行や米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長はトランプ氏に対し「攻撃は大規模な紛争にエスカレートする可能性がある」と反対し、思いとどまらせた。
 攻撃は、核合意で許された12倍のウランを備蓄していると国際原子力機関(IAEA)が前日に報告したイラン中部ナタンツの核施設に対し焦点が当てられていたという。

◆公約の外国駐留米軍削減、週内にも?

 また複数の米メディアは16日、トランプ氏が週内にも、アフガニスタンとイラクに駐留する米軍のさらなる削減を命じる可能性があると伝えた。
 外国駐留米軍の削減はトランプ氏の公約で、自らの現在の任期が終わる来年1月20日までに進めたい考え。米軍は現在、アフガニスタンに約4500人、イラクに約3000人が駐留しており、それぞれ約2500人まで削減するという。
 ただ、駐留米軍の削減は現地の治安悪化を招くとの反対論がある。トランプ氏が9日に解任したエスパー前国防長官は慎重な考えだったという。後任のミラー国防長官代行は13日の職員向けメッセージで、駐留軍を「帰還させるべき時を迎えた」と主張した。

◆ミリー氏「暴君や独裁者、個人に宣誓しない」 トランプ氏意識か

 ミリー統合参謀本部議長は11日、そのミラー氏も出席した米軍の式典で「われわれは軍の中でも独特で、王や女王、暴君や独裁者、個人に宣誓しない。憲法に誓いを立てている」とあいさつした。米メディアは、大統領選での敗北を認めず、選挙後も忠誠を誓わないエスパー氏を解任したトランプ氏を意識した発言と論評している。

PR情報

米大統領選2020の最新ニュース

記事一覧