コロナ対策、独自路線のスウェーデンもついに転換 「ジムや図書館に行かないで」

2020年11月18日 06時00分

12日、スウェーデン・ストックホルムにあるレストランの前を通る人々=ロイター・共同

 【ロンドン=藤沢有哉】スウェーデン政府は16日、新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、9人以上の公共の集会を24日から禁止すると発表した。欧州各国が相次いで導入する厳格な都市封鎖(ロックダウン)は避けたが、厳しい行動規制を課さない独自路線から規制強化へ舵を切った形だ。
 地元メディアなどによると、新たな規制はスポーツや文化イベントなどに適用される。従来はイベントの種類によって、50~300人以下の集会を認めていた。政府は先週、レストランなどでの午後10時以降の酒類提供を20日から禁じることも発表している。
 ロベーン首相は16日の記者会見で「社会全体の新しい規範だ」と新たな集会規制の順守を呼び掛け、「ジムや図書館へ行かないでください。夕食会は開かず、キャンセルを」と自制も求めた。ただ、厳格な都市封鎖については「私たちは信じていない」と導入しない考えを強調した。
 スウェーデンは、商店や飲食店の営業を認め続け、マスク着用の義務化も避けるなど緩やかな規制でコロナ対策に取り組む。
 ただ、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、10月上旬には1000人を下回る水準だった1日当たりの新規感染者は同下旬から急増。今月中旬以降は5000人前後の水準になった。コロナによる累計死者数は6100人超で、人口10万人あたりの死者数(60.5人)は、隣国のノルウェーの11倍、フィンランドの9倍にあたる。

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