案里被告、泣きながら「間違ったお金なんじゃないかと」

2020年11月17日 20時48分
東京地裁に入る参院議員の河井案里被告=11日、東京・霞が関で

東京地裁に入る参院議員の河井案里被告=11日、東京・霞が関で

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 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員河井案里被告(47)は17日、東京地裁であった被告人質問で検察側の追及を受けた。一部地元議員に渡したとされる現金の趣旨について、案里議員は「陣中見舞い」と説明。初公判では「当選祝い」と主張していたことを問われると、「(初公判では)間違えた」と釈明した。
 被告人質問は13日に続き2回目で、午前中に弁護側の質問が終わり、午後から検察側が質問。夫の元法相克行被告(57)=衆院広島3区=と共謀し、地元議員5人に170万円を配ったとされる起訴内容についてただされた。
 案里議員が下原康充広島県議(69)に現金を渡したとされるのは、県議選投開票日の昨年4月7日。選挙戦が終了し、当選結果が出る前のタイミングで、案里議員は「もし渡していたとすれば、陣中見舞いだと思う」と説明した。
 検察側から初公判での主張と異なると指摘を受けると、案里議員は笑いながら「うっかり間違えちゃったんだと思う」と答えた。
 もともと県議だった案里議員は、県議としての経験が自身より浅い平本徹県議(55)に「陣中見舞い」を渡した理由について、「先輩議員が後輩議員の応援に駆けつける際に手ぶらはあり得ない」と強調した。
 検察側が、別の複数の後輩議員の応援演説や出陣式に行った際にも現金を提供したのか問うと、案里議員は「差し上げたかもしれない」「手ぶらだったかも…。思い出せない」とあいまいな答えを繰り返した。
 被告人質問は20日も予定されている。

◆配った現金は「たんす預金」

 「間違ったお金なんじゃないかと思った…」
 河井案里議員は、検察側に先立つ弁護側の被告人質問で、夫の克行元法相による買収疑惑が報じられた際、夫の口ぶりから違法性を疑ったと証言した。
 17日午前、弁護人の質問に淡々と応じていた案里議員は、「克行さんが多くの人にお金を渡していたのはご存じでしたか」と問われると、視線を落として「大変恥ずかしい話だが、逮捕されるまで知らなかった」と話した。
 今年に入り、克行元法相による2000万円規模の買収疑惑が報じられるようになり、案里議員は真偽を尋ねたという。克行元法相からは「あんたは知らない方がいい」と言われたといい、「主人の口ぶりから、間違ったお金なんじゃないかと思った」と涙を流しながら答えた。「私の選挙だから、知る義務も責任もある」と再度尋ねたが、「それでも知らない方がいい」と拒まれたとした。
 一方、自身が地元議員に配ったとされる現金の原資は「たんす預金」と説明した。(山田雄之)

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