伝統野菜「札幌大球」 巨大キャベツ、浅草登場 直径40センチ、重さ14キロ 雷門前でPR

2020年11月19日 07時13分

雷門前で「札幌大球」を持ち、女子高校生(両端)に披露する岩瀬さん(中)。右側の高校生が持っているのが通常のキャベツ=台東区で

 直径約四十センチ、重さ約十四キロと、通常の十倍以上の大きさの巨大キャベツ「札幌大球(たいきゅう)」一個が十八日、浅草(台東区)の雷門前にお目見えした。絶滅の危機にある北海道の伝統野菜で、浅草で食のイベントを手掛けるオフィス「YUIRO(ユイロ)」が、下町での普及を目指し披露した。 (井上幸一)
 コロナ禍の浅草に元気を呼びこもうと、ユイロが札幌のスーパーで三千五百円で購入、宅配便で浅草にやってきた。雷門前に運び、多くの人に触ってもらうなどしてPR。校外学習中の女子高校生が見つけ、「わー、大きい!」「どこで採れるの!」と驚きの声を上げた。
 観光の途中に遭遇した中山信行さん(70)=埼玉県杉戸町=は「初めて見てびっくり。でっかいロールキャベツができそう。二人家族なので、買っても食べきれないかな」と話した。
 ユイロによると、札幌大球は、米国から明治時代に輸入されたのが始まりで、品種改良などで現在のサイズに。冬に貯蔵する際、北海道の寒さで外側が凍っても大きいので中は食べられる。郷土料理のニシン漬けに主に使われてきた。
 収穫時期は、十月末から十一月初めの約二週間。核家族化で大きな野菜は敬遠され、生産者は激減している。最近、人気アイドルグループのテレビ番組で話題になった。
 普通のキャベツより割高だが「やわらかくて、みずみずしくて、甘い。どんな料理にもできる」とユイロの岩瀬友理代表。札幌商工会議所が認定する北海道フードマイスターでもあり「食文化として、伝統野菜を残したい」と数年前から東京でPRしてきた。
 今回は、八等分して浅草の飲食店に配る予定で、「まずは賄い料理などで食べてもらい、おいしさを知ってほしい」と期待する。来年以降、札幌大球を使ったイベントの主催者を募集する計画もあるという。

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