祭祀の場か 「造出(つくりだし)」を発見 藤岡市の国指定史跡「七輿山古墳」

2020年11月19日 07時27分

七輿山古墳のレーダー探査データを説明する市担当者=藤岡市役所で

 藤岡市は、県立歴史博物館や早稲田大と合同で行った国指定史跡「七輿山(ななこしやま)古墳」(同市上落合)の調査の正式な学術報告を発表した。前方後円墳の後円部付近で外側に張り出した壇状施設「造出(つくりだし)」を新たに発見した。墳丘全長は約百五十メートルで六世紀に造られた前方後円墳で国内三番目の規模になることも確認した。 (石井宏昌)
 二〇一八年二〜三月、最先端のデジタル三次元測量や地下レーダー探査を活用し非破壊調査で実施した。
 六世紀前半の七輿山古墳は周囲を二重の堀が囲んでいる。調査では、後円部東側の内堀と外堀の間の中堤(ちゅうてい)で造出を確認。過去の発掘調査で形象埴輪(はにわ)も出土しており、祭祀(さいし)の場だったとみられる。墳丘は六世紀の古墳ではともに国史跡の今城塚古墳(大阪府高槻市)の百九十メートル、断夫山古墳(名古屋市)の百五十一メートルに並ぶ規模になる。
 歴史博物館の右島和夫特別館長は「畿内や東海と関東を結ぶ重要な古墳で、断夫山古墳と相似形。古代のヤマト政権が東日本へ影響を及ぼす過程を探るヒントになる」と話した。
 市などは一八年四月、調査の中間報告で横穴式石室確認を含む成果を発表し、墳丘全長も従来の百四十五メートルから百五十メートル超に改めた。 

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