<科学編>3万年前の航海 丸木舟で再現

2019年7月24日 02時00分

9日、台湾から沖縄県の与那国島に着いたチームの丸木舟

 3万年ほど前、日本人の祖先(そせん)が海をわたってきた方法を探(さぐ)る国立科学博物館(東京)のチームが、木をくりぬいた5人乗りの丸木舟(まるきぶね)で台湾(たいわん)から沖縄(おきなわ)県の与那国島(よなぐにじま)まで航海(こうかい)する実験を行い成功しました。7月7日に出発し200キロ以上を丸2日近くこぎ続けました。
 当時は海面が約80メートル低く、大陸と台湾は陸続きですが、与那国島との間は今と同じく海だったようです。沖縄の島々にはこの時代の遺跡(いせき)がありますが、そこにくらした人々がどうやってたどり着いたかは分かりません。
 チームは昔の技術(ぎじゅつ)で海をわたりきれるか調べるため、石おのでつくった舟を使い、星や太陽の位置を見て進む方向を決めました。今回はそれで海をわたれることは分かりましたが、昔の人が同じ方法を使ったとはかぎりません。潮(しお)の流れは今と同じだったかどうかなど、明らかにすべきことはまだまだあります。

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