宮﨑香蓮の大人の社会科見学 株式会社浅田飴

2020年12月9日 12時02分

女優・宮﨑香蓮が老舗の企業をご紹介します!


女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿の執筆まで全てを手掛ける連載コンテンツ「大人の社会科見学」。今回は、のどに関する医薬品や食品で知られる浅田飴がテーマ。ロングセラー商品が生まれたきっかけや、企業として大切にしている価値観を取材しました。

「人とのつながり」から生まれた「浅田飴」


 浅田飴のルーツとなる処方は、江戸幕府に仕える医師である御典医ごてんいの浅田宗伯氏が考案したものです。もとは「御薬(おんくすり)さらし水飴」という名前でした。この処方を受け継いだのが、長野の商人・堀内伊三郎氏です。
 堀内伊三郎氏は地元で事業に失敗し、東京に出てきました。「人とのつながり」を大切にしていた浅田氏は、同郷の伊三郎氏を住み込みで掃除をしたり駕籠かきをしてもらうために迎え入れました。

代表取締役社長の堀内邦彦さん。楽しそうに語る様子からオープンな社風が伝わってきました。

 それまでの働きぶりに感銘を受けた浅田氏は、伊三郎氏に「御薬(おんくすり)さらし水飴」の処方を譲りました。これが今に続く「浅田飴」の始まりです。1887年(明治20年)に販売を開始しましたがあまり売れず、その存続は伊三郎氏の長男である堀内伊太郎氏に託されることとなりました。
 私立学校で漢学や法律、薬学について学んだ伊太郎氏は、アイデアマンでもありました。まず「御薬さらし水飴」では消費者が手に取りにくいと考え、商品名を「浅田飴」と改名し、浅田宗伯氏の名前を前面に出して宣伝しました。医師として有名だった浅田氏のネームバリューは抜群で、一気に売れ始めます。

若い世代へのアプローチの方法を課題にしている企業が多い印象です。

 また引札という今で言うチラシに「空き腹にめし、たんせきに浅田飴」というキャッチコピーを載せ配布しました。カラフルなデザインの引札も功を奏し、人気に火が付きます。「良薬にして口に甘し」というおなじみのコピーもこの時に生まれたものだとか。これは今に続く浅田飴の大切なスピリットになっています。

人々の「こえのおくすり」であり続けるために


1960年(昭和35年)ごろから使われている「日輪デザイン」は、浅田飴のシンボル的な存在。「固形浅田飴クールS(指定第2類医薬品)50錠希望小売価格957円。

 「浅田飴」はもともと水飴状の薬として開発されました。しかし「持ち運びにくい」という声があり、1915年(大正4年)にキャラメル状の「固形浅田飴」を発売します。それでも、夏になると暑さで溶けてしまいました。伊太郎氏はさらに試行錯誤を繰り返し、1926年(大正15年)に「ソフト糖衣技術」の開発に成功します。現在のものとほぼ同じ碁石状の「固形浅田飴」が誕生したのです。開発にはかなり苦労したそうですが、効き目はそのままで携帯しやすくなり、さらに人気となりました。北海道の小樽や福岡県の門司にも支店を作り、海外輸出も始めたそうです。
 1970年頃からはテレビCMなどに永六輔氏を起用し「せき・こえ・のどに浅田飴」のキャッチコピーとともに、現在まで続くロングセラー商品になっています。

この艶やかさを出すために飴の製造工程には様々なこだわりが。「浅田飴糖衣R」(赤玉林檎)(指定医薬部外品)

 固形化のための「糖衣コーティング」の工程は非常に手がかかるもので、伝統の職人技として、浅田飴の工場で大切に受け継がれています。令和になり、その技術を受け継ぎながら新たに誕生した製品が「浅田飴糖衣」(指定医薬部外品)です。このパッケージのデザインを人気イラストレーターの中村佑介氏が手がけたことも話題になっています。浅田飴のレトロモダンなパッケージを意識しつつ、若い世代にも手にとってもらうことを狙ったのだとか。
 この他にも永六輔氏と親交の深かったさだまさし氏とのコラボ商品を限定で販売。またTwitterなどのSNSも企業として積極的に活用しています。浅田宗伯氏と堀内伊三郎氏のように「人とのつながり」を大切にすることは、企業の伝統として今も受け継がれています。だからこそ浅田飴は幅広い世代に受け入れられているのだと感じました。これからも「こえのおくすり」として、私たちの声を守っていってください。よろしくお願いします!
取材後記
サッカーチームの「大分トリニータ」のスポンサーでもある浅田飴さんですが、この関係はTwitterでのやりとりから生まれたものです。トリニータの片野坂監督が試合中に声をガラガラにして選手に指示を出しているので、「監督ののどを守ってほしい」と、あるサポーターがTwitterに投稿。このTweetを読んだ浅田飴公式アカウントが、すぐさま商品を送ったのだとか。すると浅田飴を持ちながら試合に臨む監督の姿が話題になり、今では浅田飴がチームのスポンサーになりました。これも人とのつながりを大切にしているからこそですね。私はこのエピソードが大好きで、そのことを取材の時に堀内社長にお伝えしました。すると「スポーツの面からも喉のお手伝いができるのかと嬉しくなったんですよ」とおっしゃっていました。社長さんも声をどう応援できるか、日々考えていらっしゃるんだなと思いました。
ちなみにこの日は浅田飴のTwitterの「中の人」にもお会いしました。「この人が運営しているのかぁ」と思いニヤニヤしてしまいました。詳細な人物像は秘密です(笑)。取材の様子も浅田飴さんのTwitterに載っているので、みなさんも公式アカウントをチェックしてみてください!
お忙しいところ取材に対応してくださった、代表取締役社長の堀内邦彦さん、専務取締役の玉木卓さん、Twitterの「中の人」さん、ありがとうございました!

DATA 株式会社浅田飴

イラストレーターの中村佑介氏がパッケージデザインを手がけた「浅田飴糖衣」シリーズ(指定医薬部外品)各30錠・希望小売価格660円。

1887年(明治20年)に東京・神田で創業。「固形浅田飴」シリーズ(指定第2類医薬品)、「浅田飴せきどめ」シリーズ(指定第2類医薬品)、「浅田飴薬用のど飴」(指定医薬部外品)シリーズをはじめ、のどに関する医薬品や食品などを展開している。


PROFILE
宮﨑香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演するなど、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
【プロフィール】
●2021年1月1日21:00~ BSプレミアム「大岡越前スペシャル~初春に散る影法師~」(小紫役)
●テレビ朝日木曜ミステリー「遺留捜査」2021年1月よりスタート(滝沢綾子 役)
●「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020」ジャパン部門ノミネート作品 「BENTHOS」主演(美嘉 役)
●東京2020オリンピック聖火リレー 長崎県内走行聖火ランナー

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