現金提供先「夫に伝えた」と案里議員 「知らなかった」夫と証言食い違い

2020年11月20日 19時26分
河井案里被告=11日、東京地裁で

河井案里被告=11日、東京地裁で

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 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員河井案里被告(47)の被告人質問が20日、東京地裁であった。検察側の質問に、案里議員は参院選の公示前、自身が地元議員らに現金を渡したことを夫の元法相克行被告(57)=衆院広島3区=に伝えていたと説明。「妻の現金提供は知らなかった」とする元法相と食い違った。

◆「主人は私が何をしたか、細かく知りたがる」

 案里議員への質問は3回目で、最終日。検察側は、克行元法相に現金提供を伝えたことはないか追及。案里議員は元法相に「陣中見舞いや当選祝いで、あちこちにおじゃまする」と話していたといい、昨年7月の参院選公示の1カ月余り前、元法相から「お祝い持って行った?」と尋ねられたと説明した。
 その際に地元議員3人への現金提供を伝えたとし、「主人は私が何をしたか、細かく知りたがる。結婚20年で、もう慣れっこです」と苦笑いした。

◆12月15日に検察側の論告求刑

 事件を巡っては、自民党本部が参院選前の昨年4~6月、夫妻の政党支部に1億5000万円を援助したことが明らかになっている。最後に裁判官から巨額の資金援助を把握していたか問われ、案里議員は「知っていたが、いくらかは知らなかった。主人が管理していましたので」と答えた。
 案里議員は公判で、選挙運動を依頼する趣旨で昨年3~6月、地元議員5人に170万円を配ったとする起訴内容を否認。うち3人に現金を渡したことは認めたが、趣旨は陣中見舞いや当選祝いとした。次回12月15日の公判では、検察側の論告求刑がある。(池田悌一)

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