あきらめないトランプ氏、激戦州の州議会議員を説得か

2020年11月21日 06時00分
14日、米ワシントンで、トランプ大統領支持の旗を掲げる人

14日、米ワシントンで、トランプ大統領支持の旗を掲げる人

  • 14日、米ワシントンで、トランプ大統領支持の旗を掲げる人
 【ワシントン=金杉貴雄】米大統領選で敗れた共和党のトランプ大統領が、州議会の同党議員に働き掛けを強めているとロイター通信が19日、報じた。有権者の投票で民主党のバイデン前副大統領が勝利した激戦州で、トランプ氏を勝者とする選挙人を共和党多数の州議会が任命するよう説得を試みているという。多くの識者は「可能性は低い」とするが、同氏はあきらめていない。

◆州議会が選挙人を選ぶよう仕向ける

 ロイターなどによると同氏は20日、中西部ミシガン州の州議会で多数を占める共和党上下院トップをホワイトハウスに招き、会談する。
 米大統領選では一般有権者による投票後、その結果に従い選ばれた選挙人の投票で当選者が最終確定する。各選挙人は12月14日に各州で集まり公式投票を行うが、その6日前を期限に各州は選挙結果を確定させ、選挙人を選ぶ。
 トランプ陣営は、バイデン氏が制した激戦州で不正の疑いがあると主張し続けている。「州当局が公正な選挙結果を確定できない」との論理を展開するなどし、州議会がトランプ氏を勝者とする選挙人を選出するよう仕向ける戦略で、合衆国憲法2章の「各州は、その立法部が指示する方法で選挙人を任命する」との規定を根拠としている。

◆ジョージア州は再集計でもバイデン氏勝利

 前例は近年にもある。2000年大統領選の南部フロリダ州では、2000票弱の僅差で共和党ブッシュ(子)氏勝利とされ、民主党ゴア氏が再集計を要求。訴訟が続く中、州の結果確定の期限を迎え、共和党多数の州議会下院がブッシュ氏勝利の選挙人指名の決議案を可決した。上院も準備していたが、連邦最高裁が再集計停止を命じ、ゴア氏が敗北を認めたため、上院は可決せずに終わった。
 ただ、当時は有権者の投票でブッシュ氏が僅差ながら上回っていた中で、州議会が乗り出した。トランプ氏は今回、東部ペンシルベニア州で8万票、ミシガン州で15万票もの差でバイデン氏に負けた結果を覆そうと試みていて、当時とは状況が大きく異なっている。
 一方、南部ジョージア州の当局は19日、手作業での再集計の結果もバイデン氏の勝利で変わらなかったと発表した。

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