フリーで働く母 十人十色の人生 結成10年のクリエイター集団、本刊行へ支援募る

2020年11月21日 07時23分

「クリエイター集団フラーレン」のメンバー=フラーレン提供

 フリーランスで働く母親たちの「リアル」を伝えたいと、デザイナーやイラストレーターら十七人でつくる「クリエイター集団フラーレン」が、メンバーの仕事や人生についてまとめた本を制作している。当初は仲間内での配布を考えていたが、十人十色の生き方が、働くことを考える多くの人たちの役に立つのではないかと、クラウドファンディング(CF)による刊行を目指している。 (竹上順子)
 メンバーは主に五十代。働く母親がまだ少数派だったころ、インターネットのコミュニティーサイトで出会い、情報交換などで助け合ってきた。子育てとの両立のため会社を辞め、フリーになった人が多いという。二〇一〇年に「一緒に仕事をつくろう」とフラーレンを結成。起業者向けのロゴ制作やちらしデザインなどを共同で行う仕事を生み出したり、東日本大震災のチャリティーイベントを開いたりしてきた。
 本は結成十周年を記念して企画。メインはインタビューで、制作チームの四人が他のメンバーに▽職を選んだきっかけ▽子どもがいてよかったこと▽フリーランスとしてのモットー▽仕事の取り方▽時間管理−など、さまざまな話を聞いた。スキルの磨き方や会社設立によるメリットなど具体的な話も盛り込み、イラストや写真も豊富という。
 制作チームリーダーでカメラマンの渡部瑞穂さん(53)は「フリーランスの人生は、それぞれ波瀾(はらん)万丈。子どもがきっかけで仕事が広がったというエピソードが多いのも面白い」。出版プロデューサーの越智直実さん(58)は「決して楽ではないけれど、そこそこ楽しくて面白い。コロナ禍で働き方が問われている今、会社員ではない、こんな人生もあるんだと知ってほしい」と話している。
 本はB5判八十八ページ。一般発売の予定はなく、CFサイト「モーションギャラリー」で支援をした人に贈られる。十二月十日までに目標金額五十万円に達しなければ、刊行せず、支援者に返金する。モーションギャラリーのトップページから「フラーレン」で検索。

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