国登録有形文化財、3件答申 伊勢崎・養蚕業の民家

2020年11月21日 07時22分

田島善一家住宅主屋(県提供)=伊勢崎市境島村新地で

 国の文化審議会が二十日、登録有形文化財(建造物)にするよう文部科学相に答申したのは、いずれも伊勢崎市境島村の木造二階建て蚕種製造民家「金井義明(よしあきら)家住宅主屋」「田島善一家住宅主屋」「田島達行家住宅主屋」。三件とも世界文化遺産「田島弥平旧宅」の近くにあり、同じ養蚕産業に関わる民家などの保存に向けた機運が一段と高まることが期待される。 (池田知之)
 県によると、蚕種製造民家とは、主にカイコの卵の製造販売を手掛けた民家。通風や換気のための櫓(やぐら)を屋根の上に設けたのが特徴だ。三件は江戸時代末期から明治時代に建ち、蚕業に関わる民家として文化財的価値が評価された。
 金井義明家住宅主屋は一八六八(明治元)年の建築。一階は居住の場、二階は蚕室で、一階の土間の一部は馬小屋に使われた。
 田島善一家住宅主屋は、慶応年間(一八六五〜六八年)の建築で、境島村地区では珍しい入り母屋造り。大規模な蚕種製造民家で、初期に建てた例として重要という。
 田島達行家住宅主屋は、一八六六(慶応二)年の完成で、棟梁(とうりょう)は血洗島(埼玉県深谷市)の大工が務めた。残る棟札から建築年代が判明し、大規模な蚕種製造民家の発展を知る上で価値が高いという。今回の答申により、県内の登録有形文化財(建造物)は三百四十一件になる。

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