神田明神の浮世絵を現代に描いたら… 時空超えたアーティスト対決

2020年11月22日 07時26分

月岡芳年作「七福即生 開運出世 奇樹 金のなる木」(中)をモチーフにした2枚。右があきつさん、左がERIMOさんの作品=いずれも神田明神資料館で

 江戸の総鎮守・神田明神(千代田区外神田)の資料館で、特別展「神田明神所蔵の浮世絵を現代アーティストが描いたらこうなった」が開かれている。 (浅田晃弘)
 神社のコレクションから選んだ祭りや風景、美人画など約二十点の浮世絵と、それぞれをモチーフに、現在活躍中のイラストレーターや漫画家たちが描いた新作を並べた。時空を超えた「アーティスト対決」。サブカルチャー発信地・秋葉原を氏子地域に抱え、アニメやゲームとのコラボに積極的な神田明神らしい展示となった。
 明治期、月岡芳年が描いた「七福即生 開運出世 奇樹 金のなる木」は七福神が題材の縁起担ぎの絵。代表作に「ラブプラス Manaka Days」がある漫画家あきつさんと、ライトノベル「機動城砦(じょうさい)サラトガ」の挿絵を描いたイラストレーターERIMOさんが、イメージを現代に置き換えた。あきつさんは「今の落ち込んだ雰囲気を吹き飛ばすような幸運が皆さんに訪れますように!」とメッセージを寄せた。

右が歌川芳虎作「神田御祭礼」。左が憂姫はぐれさんのイラスト

 幕末から明治期にかけて活躍した、歌川芳虎の安政六(一八五九)年の作品「神田御祭礼」は、ずらりと並ぶ山車が圧巻だ。人気Vチューバー「兎田(うさだ)ぺこら」をデザインした、イラストレーター憂姫(ゆうき)はぐれさんは山車を頭に乗せた美少女を描いた。「神田祭の活発で楽しげな雰囲気を感じ、選ばせていただきました。また皆様(みなさま)が気兼ねなく外に出て、お祭りを楽しめる日が戻ってくるよう祈っています」とコメントしている。
 浮世絵には、美術史家で日本風俗史学会理事の山本野理子さんが解説を寄せている。二十九日まで。大人三百円、学生二百円、中学生以下無料。問い合わせは、神田明神=電03(3254)0753=へ。

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