バイデン氏、新設の気候変動特使にケリー元国務長官を起用 ブリンケン氏を国務長官に

2020年11月24日 20時54分
ジョン・ケリー元米国務長官(共同)

ジョン・ケリー元米国務長官(共同)

 【ワシントン=金杉貴雄】民主党のバイデン次期米大統領は23日、次期政権の国務長官にアントニー・ブリンケン元国務副長官を指名し、新設する気候変動問題担当の大統領特使にジョン・ケリー元国務長官を任命すると発表した。
 バイデン氏は同日、閣僚人事の一部を公表。国連大使を閣僚級とし、元外交官の黒人女性リンダ・トーマスグリーンフィールド氏を登用したほか、国家情報長官は初の女性となるアブリル・ヘインズ氏を起用。各分野で経験を重ねた専門家を重視するとともに、女性や人種的マイノリティー(少数派)を積極的に起用する考えを鮮明にした。
 トーマスグリーンフィールド氏は国務省で35年勤めたベテランで、アフリカ担当の元国務次官補。バイデン氏は、トランプ政権途中で格下げされた国連大使を閣僚級とし、国連重視の姿勢を示す。ヘインズ氏は中央情報局(CIA)で副長官を務めた。
 国境管理などを行う国土安全保障長官には、キューバ系移民のアレハンドロ・マヨルカス元同副長官を指名する。同長官に移民が就任するのも初となる。
 ブリンケン氏は、オバマ前政権で副大統領の補佐官や国務副長官などを歴任。バイデン氏の長年の側近で、今回の大統領選では外交政策立案の中心となった。対中国では同盟国との関係を再構築して対抗するなどの考えを示す。
 ケリー氏は、オバマ前政権で国務長官を務め、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」締結に尽力した。国家安全保障会議(NSC)を統括する国家安保問題担当の大統領補佐官に、バイデン氏は側近のジェーク・サリバン氏を任命する考えを示した。
 次期財務長官は、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)前議長のジャネット・イエレン氏が起用される方針だと、米メディアが報じた。就任すれば女性では初の財務長官となる。

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