慶応SFCミスターコンに出場した篠原かをりさんの思い 「属性で『こうあるべきだ』と締め付けられない世界に」

2020年11月24日 17時00分

ミスターコンテストに出場した思いを語る篠原かをりさん=横浜市で

 慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)では今年初めて、ミスコンテスト・ミスターコンテストで性別を問わない応募が認められた。ミスターコンのファイナリストとして活動した同大大学院政策・メディア研究科2年の篠原かをりさん(25)は「属性でくくられて『こうあるべきだ』と締め付けられる風潮を薄めたい」と訴える。 (北條香子)

◆「自分がそのときにどうありたいか」最優先に

 篠原さんは小学校から高校まで女子校で学び、大学入学後は“生物オタク”の作家・タレントとしてテレビ番組などに出演。性自認が男性というわけではないが「性別による分類にはあまり意味がないと思う。私は私でしかない」と話す。
 今年、性別を問わず応募ができるようになったことに「容姿や性別は自分がありたいように見せてもいいし、男性的と振り分けられている魅力を自分の中に見いだしていい。自分がそのときにどうありたいか、自分の気持ちを最優先で選べるようになった」と感じたという。
 ミスターコンに出場したのは「ミス・ミスターに分けるのもいずれはなくなるといいが、分かれている今、どちらかといえばミスターに出たかった。過去のミスターコンのグランプリ受賞者のような、かっこいい存在に見られたいと思った」と語る。

◆あくまで1人のミスターコンファイナリストとして

 7月上旬から3カ月間、ミスターコンのファイナリストとして活動した。目指したのは「埋没すること」。女性という属性ではなく、自分の中にあるもので頑張りたいとの思いから、“女性の”ミスターコンファイナリストとしてではなく、あくまで1人のミスターコンファイナリストであろうと務めた。
 女性がミスターコンに出場することへの批判を受けることも覚悟していたというが、「既存のミスコン・ミスターコンのファンも応援してくれて、思っていたより世界は優しかった」と笑う。「埋没するという目標は、見事達成できたと思う。たまたま女性がミスターコンに出たというだけ。今は物珍しく受け止められても、いずれただの最初の1例に過ぎなくなれば」と力を込める。
 カマラ・ハリス上院議員が米国で初の女性副大統領に就任することが確実になった11月8日、篠原さんはツイッターにこう書き込んだ。「勝手な枠組みを押し付けられないという女の子が生きやすい世界は同時に男の子が生きやすい世界でもあるし、私も全ての次世代のための礎になりたい」

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