安倍前首相の国会招致、野党が要求「国会でうそつき続けた」<桜を見る会問題>

2020年11月25日 06時00分
 安倍晋三前首相側が支持者らの夕食会「桜を見る会前夜祭」の費用の一部を補塡した疑惑。東京地検特捜部の捜査で事実と確認されれば、首相在任中に一貫して補塡を否定し、違法行為はないと主張してきた説明は土台から崩れる。安倍氏は24日、捜査中を理由に説明を拒んだが、野党は虚偽答弁を繰り返したと批判を強め、国会招致を要求している。(生島章弘、川田篤志)

◆前夜祭の費用補塡を巡り

 夕食会の会場は都心の高級ホテルで、会費は相場を大きく下回る1人5000円。安倍氏は在任中、安すぎるとの指摘に対し「ホテル側が設定し、補塡した事実は全くない」と断言していた。
 夕食会を主催したのは安倍氏の後援会だが、費用は個々の参加者とホテルの直接契約により支払われ「後援会の支出は発生していない」とも主張していた。だが、支出があったと確認されれば、政治団体に収支の記載を義務付けた政治資金規正法や、有権者への寄付を禁じた公職選挙法に抵触する可能性がある。

◆「前政権の番頭」菅首相の責任追及も

 立憲民主党の枝野幸男代表は24日の党会合で「1年にわたって時の首相が国会でうそをつき続けてきた。逃げ隠れは許されない」と強調し、国会で安倍氏に事実関係をただす必要があると主張。官房長官として火消しの先頭に立っていた菅義偉首相についても「安倍政権の番頭役だったから責任は免れない」と指摘した。
 だが、自民党の森山裕国対委員長は、野党からの安倍氏招致の要求に対し、東京地検による捜査を踏まえ「司法がやっていることに、立法府が(対応する)ということは慎むべきだ」と拒否した。首相時代、不祥事などが表面化した閣僚の説明責任について、再三にわたり「政治家として自ら果たすべきだ」と語っていた安倍氏。24日は国会内で記者団の取材に応じたものの「捜査中」を理由にほぼ何も答えず、1分余りで一方的に打ち切った。

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