【動画あり】井上科技相、学術会議の若手と意見交換

2020年11月24日 22時07分
 日本学術会議が推薦した会員候補者6人を拒否した問題で、井上信治科学技術担当相は24日午後、学術会議を訪れ、約1時間半にわたり、30~40代の若手の学術会議の会員や連携会員8人(うち女性3人)と若手アカデミーの活動などについて意見交換した。
 学術会議事務局などによると、基礎研究費の充実、若手ポストの少なさの改善、キャリアアップの道筋など、多岐にわたる話題が出たという。 
 学術会議が話題とされていることに「不安を感じる」、「政府からアカデミアが冷たくされている」といった声のほか、若手アカデミーでは半数近くが女性で、女性の声は非常に通りやすいとの話も出た。
 菅義偉首相は「若手が少ない」と指摘したが、参加者からは「会員になり活動しても研究業績には評価されない」との声も出た。「若手会員を増やして」との要望は出ず、「若手に偏ってしまうのも心配」との声も出たという。
 井上科技相は対談後、「直接、業績として評価されなくても、いろいろな学術分野の方と交流し広い意味で役立つこともあるので、そういう(若い)方には頑張ってほしい」「アカデミアと政治や行政が対立しているように映ると、良くないメッセージを与える。科学技術のために頑張ろうという若手が、希望を持って研究に没頭できるよう環境を整えていくのが大事だと思った」と話した。
 17日の参院内閣委員会で井上科技相がデュアルユース(軍民両用)技術研究に関し「時代の変化にあわせて冷静に考えていかないといけない課題だ」と発言し、軍事研究に慎重な学術会議の姿勢に再考を求めたともとれる発言をしたことを記者が問うと、「私が個人的に批判したとか、見直しを求めたということではない。答弁した通り。冷静に考えましょうということ」とだけ答えた。(望月衣塑子)

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