安倍前首相側800万円補塡か 事情聴取で周辺が認める 桜を見る会夕食会費問題

2020年11月25日 07時33分
 安倍晋三前首相の政治団体が主催した「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、安倍氏側が2019年までの5年間、費用の一部として総額約800万円を負担していた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。参加者から集めた会費の総額が、会場となったホテルへの支払額に満たなかったためで、安倍氏の周辺は東京地検特捜部の任意の事情聴取に、補塡したことを認めているという。

◆安倍氏は沈黙もホテル側から領収書

 安倍氏は24日、国会内で報道陣に「捜査に事務所として全面的に協力をしている。それ以上は今の段階では答えられない」と語った。
 関係者によると、特捜部はホテル側から、安倍氏側が費用を補塡したことをうかがわせる領収書を入手。安倍氏側が直近の5年間、不足分として年に約100万~250万円、総額で約800万円を負担していた可能性が浮上したとされる。
 特捜部は、夕食会を主催した政治団体「安倍晋三後援会」代表の公設第一秘書や会計責任者ら複数の安倍氏周辺を任意で事情聴取。そのうちの一部は、「補塡したことがある」と説明したという。
 夕食会は後援会が13年以降、「桜を見る会」の前日に東京都内の高級ホテルで毎年開き、19年は地元・山口県の支援者ら約800人が参加。会費は1人5000円だった。
 弁護士有志らは、本来の単価は1万1000円程度だとして、不足分の補塡は公選法が禁じる有権者への寄付行為に当たると指摘。後援会の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったのは政治資金規正法違反だとして、特捜部に刑事告発している。
 安倍氏は昨年秋の臨時国会で、「後援会としての収入、支出は一切ない。安倍事務所が補塡した事実も全くない」と答弁していた。

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