<新型コロナ>高校生の就活、募る不安 選考開始が1カ月遅れ 県内の学校では手探りの対応続く

2020年11月25日 08時05分

求人票を見る生徒(左)と教師=千葉市中央区の県立千葉商業高校で

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で来春卒業する高校生の就職活動の状況が厳しくなっている。今年は長期休校の影響を考慮し、企業側は例年よりも一カ月遅れの十月十六日に選考を開始。選考を受ける期間が短くなることに加え、休校に伴う準備不足への不安も残り、学校側は手探りの対応を続けている。 (鈴木みのり)
 「緊急事態宣言後に、昨年冬時点では確保されていた採用枠がなくなった例もある」。県立千葉商業高校(千葉市中央区)の進路指導担当の竹田大起教諭(33)は打ち明ける。高校生の就職活動では、学校を通じた最初の応募は一社に限られている。三年生全体の三割超に当たる約百人が就職を希望する同校では、最初の応募で内定をもらえた生徒はいるものの、例年より厳しい状況が続いているという。
 同校は四、五月の間は休校のため就職指導がほぼできなかった。学校再開後は一部屋に生徒を集める際には対面を避け、互いの間隔を二メートルほど空けるなどしながら指導を進めた。だが、夏の企業見学では志望動機が固められているか例年より不安が残ったという。
 企業の採用選考の解禁は例年九月。遅れたことで準備期間はその分増えたが「生徒の緊張感を維持するのが難しかった」といい、受験機会が少なくなることについても不安だという。一度選考に落ちると内定をもらうことが目的になり、応募を急ぎがちになるといい、竹田教諭は「早期退職を防ぐためにも、本当に希望する職種を選べるよう指導したい」と話した。
 千葉労働局によると、七月末時点での高校新卒者の求人数は前年比22・7%減で十年ぶりの減少。新型コロナウイルス感染拡大で大きな打撃を受けた宿泊、飲食サービス業が50・6%減と悪化が目立った。
 県教育委員会の担当者は「今年は厳しい状況を想定しており、四月に企業などに応募機会の提供を文書でお願いした。今後も就職情報を各学校に周知したい」と話した。

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