<座間事件裁判>白石被告、最後の被告人質問 「母のことで頭がいっぱい」 面会や手紙一度もなく

2020年11月26日 13時28分

公判が開かれた東京地裁立川支部

 神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人罪などに問われた無職白石隆浩被告(30)の裁判員裁判は25日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で、最後の被告人質問があった。白石被告は「速やかな刑の執行で償いたい」と、判決内容によらず控訴しない意向を示した。法廷に立った遺族は涙ながらに極刑を望んだ。
 検察側から公判を振り返っての心境を聞かれた白石被告は「(24日に)母親の調書が読まれ、母親のことで頭がいっぱい」と答えた。家族の面会や手紙は一度もなく「さみしい」とし、もし母や妹が自分の犯行の被害者となったら「(犯人を)執拗に追い詰め殺しに行く」と語った。
 一方で被害者には「一部に対しては深い後悔が持てないのが正直な気持ち」と発言。最初の被害者や子どもがいた被害者ら4人に限定し「申し訳ございませんでした」と述べた。
 判決については「親族に迷惑をかけたくないため、判決が出たら控訴せず、おとなしく罪を認めて罰を受ける」「(死刑は)怖い」などと話した。
 被害者の同意による承諾殺人罪を主張する弁護側は、被告が9人を殺害する間に出会い、交際するなどしながら、殺害しなかった3人の女性について質問。弁護方針に反発する被告は大半の質問に「黙秘します」と回答を拒否した。
 26日に検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われ、結審する予定。(沢田千秋)

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