夕食会の見積書を事前に受け取り 単価5000円以上 安倍氏側、補填前提で開催か<桜を見る会問題>

2020年11月27日 05時50分
 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」の前日に主催した夕食会を巡り、安倍氏側が事前に会場のホテル側から見積書を受け取っていたことが、関係者への取材で分かった。1人当たりの単価は会費の5000円を上回っていたといい、東京地検特捜部は安倍氏側が費用の一部を補填ほてんする前提で夕食会を開いていたとみている。
 夕食会は政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、地元山口県の支援者らを招き、東京都内の高級ホテルで毎年開いてきた。会費の総額がホテルへの支払額に満たなかったため、安倍氏側が19年までの5年間で約900万円を補填した疑いが持たれている。
 関係者によると、ホテル側は毎年、安倍氏側から夕食会開催の申し込みを受けた後、飲食代や室料など費用の総額を記した見積書を提示していた。単価は5000円を超えていたとされる。
 ホテル側は夕食会当日、安倍氏側から参加者の会費を受け取り、その後、不足分を請求。安倍氏側から支払いを受けた後、安倍氏が代表を務める資金管理団体「晋和会」宛てに領収書を発行していたという。
 安倍氏側は当初、支出が生じた際は政治資金収支報告書への記載義務があることを総務省に確認していたとされる。しかし、少なくとも過去5年の収支報告書に夕食会の記載はなく、特捜部は安倍氏側が政治資金規正法に抵触する恐れを認識していたとみている。
 見積書について、会場となったホテルニューオータニとANAインターコンチネンタルホテル東京は26日、本紙の取材に「答えられない」とした。

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