<新型コロナ>東京の重症者、宣言解除後で最多の60人 有識者「通常医療との両立困難」

2020年11月27日 07時26分
 東京都は26日、新たに481人の新型コロナウイルス感染者の報告があり、重症者は60人になったと発表した。重症者数は3日連続で緊急事態宣言解除後の最多を更新。感染状況を分析する都のモニタリング会議は同日、有識者が「今後は重症者数が増加し、通常の医療体制との両立が極めて困難になる」との懸念を示した。(小倉貞俊、松尾博史)

感染の警戒度は最も深刻なレベル維持

 会議では25日時点の7日間平均の新規陽性者数が399.6人と前週の325.7人から急増し、これまでの最高値となったことを報告。感染状況の警戒度は最も深刻な「感染が拡大している」を維持した。
 医療提供体制は、入院患者数が1500人台となり1週間前より約200人増加したものの、一定の病床数を確保していることから2番目に深刻な「体制強化が必要」に据え置いた。
 ただ重症者数は新規陽性者数の増加から遅れて増えるとされ、会議では「医療体制への影響に厳重な警戒が必要」と指摘。過去に新規陽性者の約1%が重症化するなどしたことを踏まえ「重症者病床の確保を進める必要がある」とした。都内の現在の重症病床は150床で、都は300床への増床を準備している。
 都医師会の猪口正孝副会長は「冬は脳卒中や心筋梗塞などの入院患者が増えるので、コロナ患者の病床確保も難しくなる」と危惧した。

コロナ専用医療施設、12月16日に開設

 また都は旧都立府中療育センター(府中市)で100病床の整備を予定する新型コロナ専用医療施設について、12月16日に開設し、当面は32病床で運用を始めると発表した。主に中等症の患者で、日本語や英語を話せない外国人や介護が必要な人などを入院対象にする。

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