生きづらさ、体験共有 引きこもり当事者語り合う 国立、清瀬市広域連携で共催

2020年11月27日 07時20分

ひきこもりUX会議理事の室井さん(左)の説明に耳を傾ける参加者ら(プライバシー保護のため画像を加工)=国立市で

 引きこもりや対人関係に難しさを感じている女性や、女性を自認する性的少数者を対象にした「女子会」が二十六日、国立市公民館で開かれた。十三人の当事者が参加して、引きこもり体験談や「生きづらさ」を語り合った。「一人ではない」と思える場をつくろうと国立、清瀬両市の共同事業として初めて開かれた。 (竹谷直子)
 会は、LGBTなど性的少数者や不登校、発達障害の当事者・経験者らによる一般社団法人「ひきこもりUX会議」(東京都)が、両市の委託を受け運営。同法人は二〇一六年から当事者が集う「ひきこもりUX女子会」を百回以上開き、計約四千人が参加している。知人のいる地元では参加に抵抗を感じる当事者がいることから、今回は両市の共催で広域連携を図った。
 大学退学などが原因で二十四〜二十九歳まで引きこもりを経験した女性すみれさん(31)は「情けない姿を見せられないと今までの交友関係を断ってしまった。当事者の女子会に参加し、波長が合う子と出会って人とのつながりを取り戻していけた」と打ち明けた。
 同法人がひきこもり当事者や経験者ら千六百八十六人を対象にした一九年のアンケートによると、約六割が引きこもっていることを「つらい」と感じており、急な病気でも頼れる人のいない孤立状況にある人は四人に一人に上った。
 五年ほど前から引きこもり傾向にあるという四十代女性は「家族にも理解してもらえず当事者同士でつながりたかったけど、情報がなかった。お互いにつらいという気持ちを共有できてよかった」と語った。
 同法人理事の室井舞花さん(33)は「女性の場合は専業主婦や家事手伝いなど、家にいても引きこもりと思われていなかった。女子会を開いてみると何年たっても人が訪れるほどニーズがあった」と話した。次回は十二月十六日に清瀬市男女共同参画センターで開く。

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