<新型コロナ>神奈川県内でも重症者病床がひっ迫 きょう感染水準引き上げ判断

2020年11月27日 08時39分
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、神奈川県内でも病床が逼迫(ひっぱく)しつつある。県は二十七日、感染状況の水準を四段階のうち二番目に高い「ステージ3」(感染急増)に引き上げるか判断するが、ステージを上げても感染者を減らす妙案はなく、対策には手詰まり感も出ている。 (志村彰太)
 感染状況の水準を判断する七つの指標のうち四つの指標がステージ3の基準に達したが、中でも深刻なのが病床使用率だ。県は千九百三十九床(うち重症者向け二百床)を「確保病床」としているが、二十五日時点でステージ3の基準の20%(同20%)を超える23%(同29%)となっている。しかし、実際に使える「即応病床」は七百六十一床(同八十七床)にとどまり、即応病床で見ると使用率は59%(同67%)に跳ね上がる。重症者用の空き病床は二十九床しかない。
 県は十四日、感染者の増加に備え、六百五十床(同四十床)だった即応病床を二週間程度で千百床(同百床)に増やすよう医療機関に要請したが、想定通りに増えていない。県医療課は「別の疾患の入院患者に移ってもらうのに時間がかかる」「病床を増やすのに看護師を追加採用する必要がある」と語り、看護師の人件費補助などの支援を検討しているという。
 ある県幹部は「感染を減らすには、人の移動を抑えるのが一番効く」と話すが、黒岩祐治知事は二十日の記者会見で移動自粛や飲食店の時短営業要請などについて「今のところ考えていない」とする。別の県幹部は「ステージ3に移行しても打ち出せる対策は少ない」と頭を悩ませている。

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