高校生が聞いた熊谷空襲 「忘れない市民の会」が本出版

2020年11月27日 07時42分

空襲体験者への高校生のインタビューなどをまとめた「最後の空襲 熊谷」を出版した「熊谷空襲を忘れない市民の会」の吉田事務局長(後方(左))ら=熊谷市で

 1945(昭和20)年8月の終戦前夜の熊谷空襲から75年の節目にあたり、「熊谷空襲を忘れない市民の会」は、高校生が空襲体験者にインタビューした内容などをまとめた「最後の空襲 熊谷」(社会評論社)を出版した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、終戦記念日前の出版はかなわなかったが、12月の太平洋戦争開戦の日の前までに間に合わせた。 (渡部穣)
 インタビューは、熊谷女子高校日本史部、小川高校社会研究部、伊奈学園総合高校歴史研究会の生徒十六人が昨年十二月から、空襲体験者五人に行った。コロナ禍による一斉休校で一時中断したが、七月に再開。その内容を対話形式で掲載した。
 熊谷空襲を知らない若い世代がいることにショックを受けた「市民の会」のメンバーが、高校生が体験者からじかに話を聞く機会として企画した。七十五年にあたって関連書籍の出版を計画していたこともあり、その主要パートにした。
 ほかに、空襲に至った経緯の分析や当時の市民の生活の様子、実際に爆撃に参加したパイロットの証言なども掲載。焼け残った建物など、市内に残る空襲の跡をカラー写真付きで紹介している。
 「市民の会」の吉田庄一事務局長は「空襲についてきちんと後世に伝えられる、未来につながる本ができた」と話している。県内の全高校に一冊ずつ、計二百冊を寄贈したという。
 A5判、二百十六ページ。千八百円(税抜き)。
 問い合わせは、吉田事務局長=電090(4957)9181=へ。

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