「国民全員父母の気持ちで」 韓国政府、忘年会自粛呼びかけ 人生決める大学受験を控え

2020年11月28日 06時00分
【ソウル=中村彰宏】新型コロナウイルスの感染が再拡大している韓国で、来月3日の大学入試「大学修学能力試験」まで会食や忘年会などを自粛するよう、政府が国民に異例の呼び掛けを行っている。
 兪銀恵教育相は26日の会見で、「国民全員が受験生を持つ父母の気持ちになり、すべての親睦活動をやめるよう要請する」と述べた。感染経路では家族間が最も多いとして、受験生がいる家庭では「家族もなるべく距離を置くことをお願いする」とも訴えた。
 政府は、新型コロナの感染者や自主隔離中の受験生のために別途の試験会場を設けるほか、前日の2日には保健所の運営時間を延長。コロナの検査を受けた受験生には、速やかに検査結果を知らせるという。
 大学修学能力試験は日本の大学入学共通テストにあたり、学歴社会の韓国では「人生を決める大一番」ともいわれている。試験当日は、リスニング試験を妨げないよう航空機の飛行を制限するなど国を挙げて応援態勢が取られ、試験に遅れそうな受験生をパトカーで送り届ける光景も恒例となっている。
 韓国では1日の感染者が500人を超え、3月以来の高水準になっている。24日から首都圏などで防疫措置が強化され、飲食店の営業は午後9時まで、ナイトクラブやカラオケなど遊興施設の営業は原則禁止となっている。

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