安倍前首相の金庫番「報告書に記載すべきと分かっていた」 特捜部の任意聴取に補てん認める

2020年11月28日 10時48分
 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」の前日に主催した夕食会を巡り、政治団体代表を務める安倍氏の公設第1秘書が、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、費用の一部を補塡ほてんしたことを認め、「政治資金収支報告書に支出を記載すべきだった」と説明していることが、関係者への取材で分かった。

◆第1秘書が900万円の補塡認める

 ホテル側は安倍氏側から費用の一部を補塡された際、安倍氏の資金管理団体「晋和会」宛てに領収書を発行していたが、特捜部は政治団体の収支報告書を中心に調べているもようだ。
 夕食会は、政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、東京都内の高級ホテルで毎年開催。参加した地元山口県の支援者らの会費だけでは支払額に満たず、安倍氏側が19年までの5年間で約900万円を補塡したとされる。
 関係者によると、安倍氏側は13年に最初の夕食会が開かれたときは、晋和会の収支報告書に補塡分を記載したとされる。しかし14年以降は記載しなくなったといい、公設第1秘書は任意の調べに「本来は記載すべきだと分かっていた」との趣旨の説明をしているとされる。
 公設第1秘書は山口県を中心に活動。地元関係者は「安倍事務所の取りまとめ役だ。金庫番でもある」と評している。
 安倍氏の事務所の担当者は27日、本紙の取材に「口頭では答えられない」と話した。

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