<キレイ工房>メンズニット 前開き縦ラインでスッキリ
2020年11月28日 07時15分
冬のアイテムとして欠かせないニット。メンズでは近年、カーディガンやジップアップ仕様などの羽織り物が人気だ。コーディネートを工夫すれば、秋から春先まで活用できる。カジュアルな場でセンス良く着こなすためのポイントを紹介する。 (今川綾音)
メンズカジュアルブランド「ジョセフ アブード」の四井美子(よついよしこ)さん(57)によると、前開きニットが主流になったのは、ここ七〜八年。「かぶるニットと比べ、脱ぎ着が楽。羽織り物にもインナーにも使え、前開きの縦ライン効果でスタイルがよく見えるのが人気の理由」
明るいグレーのウールカーディガン=写真<1>=は、空気を含んだ特殊な糸を使っており、軽くて暖かい。五種類の編み方を組み合わせているため、光の加減で豊かな陰影が生まれる。「中にベストを合わせると、おしゃれ度がさらに上がる」と四井さん。
胸元に市松模様風の織り柄が浮かぶのは、ワインカラーのフルジップニット=同<2>。ファスナーを第二ボタンの下あたりまで開けることで、首元がバランスよく見える。幾何学模様を組み合わせたフェアアイル柄のニット=同<3>=は一枚でコーディネートが決まる。
ニットは合わせる服次第で印象が変わる。カジュアルな場面は、Tシャツに綿パンやデニムで。きれいめに装いたい時は濃い色のデニムに革靴を。シャツとスラックスに替えれば、少々かしこまった場にも合う。
中に合わせる色は白がいい。四井さんは「小さい面積でも顔周りに白があると、表情が明るくなり、清潔感が出る。袖口からも一・五センチほどインナーを見せて」とアドバイス。ついワンサイズ上を選びがちだが、「サイズアップすることで生まれるゆとりは、逆に体を大きく見せてしまう。適度なフィット感がある方がすっきり見える」。
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