地域のママら 集う場に 伊奈の女性グループが「手むすび舎」開設 空き家借り改修「子育ての孤立防ぎたい」

2020年11月28日 07時29分

プレオープンの料理教室でフルーツ大福をつくる親子

 伊奈町で女性のためのビジネス講座を受けた卒業生有志が空き家を借り、改修も自分たちで手掛けて新たな「居場所」を開いた。「手(て)むすび舎(や)」と名付けたスペースは、ママと子どもが集うコミュニティーや、名前にちなんだおむすび食堂として活用される。十二月の正式オープンを前に、メンバーは「地域の人がほっとできる場所に」と準備を進める。 (前田朋子)
 メンバーは、昨年に町が後援して開いた「わたしたちの月3万円ビジネスin伊奈町」(3ビズ)の受講者ら。同講座は、月三万円程度の「小商い」を通じて「本当にやりたかったことの実現を目指す」という内容で、飲食や手芸、子どもの見守りスペース運営など、それぞれが得意な分野での創業を目指した。
 修了後に実践の場を探していたところ、同講座のコーディネーターで町内で設計事務所を営む佐々木努さん(48)らの協力もあり、同町小室の空き家を安値で借りることができた。メンバーは年初から床の張り替えなど改修を進め、四月に開業予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。今月になって部分開業にこぎつけた。
 二階建ての建物には広いリビングやバルコニーを備え、調理室もある。メンバーの大塚恵美子さん(41)が主宰し、子育て中のママらが集う「ママズヴィレッジ『ショコラ』」や、佐々木さんが手掛ける木工ワークショップ、新たな3ビズ講座などを開催する予定だ。女性向けにスペースの貸し出しも行い、当面は一棟一日三千円で利用できる。
 今月十三日には、プレオープン講座として大塚さんらが料理教室を開催し、女性四人、子ども三人がフルーツ大福づくりに挑戦した。「子連れで参加できるので気分転換に」「自分のヨガ教室が開けるか、場所の確認に」など参加理由はさまざまながら、旧知の間柄のように話を弾ませた。
 大塚さんは「ママが孤立して子育てが『孤育て』にならないよう、ママが自分自身に戻れてほっとできる場所にしたい」と意気込む。同じくメンバーの横森雅子さん(34)は子ども食堂の開設に意欲的。「食事を囲んで近所のおじいちゃんから竹とんぼの遊び方を教わるような、知らない価値観を学べる場所になれば」と思い描く。
 正式オープンは十二月十五日。新規の3ビズ講座は来年一月十九日に体験講座を予定している。問い合わせはメール=temusubiya.ina@gmail.com=へ。

リノベーションが進む「手むすび舎」とスタッフ=いずれも伊奈町で


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