茨城のグランドキャニオン「地図にない湖」 話題の絶景スポットでプレミアムツアーが始まった

2020年11月28日 09時20分

採掘場跡に雨水がたまってできた地図にない湖

 切り立つ岩盤とエメラルドグリーンの「地図にない湖」が会員制交流サイト(SNS)で話題となっている。この絶景スポットは茨城県笠間市にある通称「石切山脈」。一八九九(明治三十二)年から百二十年続く稲田白御影石(稲田石)の国内最大級の採掘現場だ。十四日に迫力満点の現地を専用ガイドと車で巡る「プレミアムツアー」が始まった。 (宇田川雅子)

ツアーでは湖のすぐ近くまで行くことができる

 採掘現場は東西約十キロ、南北約五キロ、地下約一・五キロに及ぶ岩石帯で、岩盤は高いところで約六十メートルもある。
 ヘルメットをかぶり、十二日の内覧会に参加した。切り立った崖は雨水でいくつもの黒い筋が現れ、真っ白い岩は壮大な屏風(びょうぶ)のように見える。採掘される稲田石は海底で長い年月をかけて固まった花崗岩(かこうがん)の一種。その際立った白さから「白い貴婦人」とも呼ばれ、東京駅や国会議事堂など国内の歴史的建造物に使われている。
 また、採掘跡地に雨水がたまって湖になっている。湖水はたまり続けているので、毎年違う景色になるという。
 湖が間近に見られる場所や見下ろすことのできる崖は囲いがなく、「落ちたらどうしよう」とドキドキしながら歩いた。悪路を車で駆け上りながら着いた岩盤は壮観。「茨城のグランドキャニオン」と呼ばれるのがよく分かった。
 ここでは特撮番組「仮面ライダー」の撮影が行われたこともあるそうだ。平日は採掘しているので、運が良ければ、ダイナマイトを使った発破シーンがみられるかもしれない。

笠間名産の栗を使った作りたてのモンブランとコーヒー=いずれも茨城県笠間市で

 敷地内に新設されたカフェ「U−A Cafeモンブラン」では、笠間名産の栗を使ったモンブラン(千円)や、石臼を使って自分でひけるコーヒー(二人分千円)が飲める。ふわっふわのモンブランは香りを楽しむため、十分以内に食べてほしいとのこと。石畳の上で景色を見ながら、あっという間に平らげた。

◆現地へのアクセス

 「石切山脈」は北関東自動車道笠間西ICから10分。JR水戸線稲田駅から徒歩20分。営業時間は9〜16時、不定休。入場料大人300円、中学生以下無料。
 ツアーは採石を行う笠間市の「想石」が立ち上げた観光事業会社「U−A」が運営している。1時間程度で大人1000円、中学生以下500円。1日4回、1回8人まで。電話か公式サイトで要予約。問い合わせは=電0296(74)2537=へ。
 ツアーとは別に、石切体験(1回300円)も可能。また入場料だけでも、採石場跡と湖、稲田石のアート作品が見学できる。
内覧会の動画はこちらから

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